過去ログ - 【艦これ】三日月「もっと……もっと頑張らないと……私は」電「……三日月ちゃん」
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237: ◆jz1amSfyfg[saga]
2015/06/26(金) 06:44:02.39 ID:PvHoD9jd0

 スタスタスタスタ   ピタ

金剛「さ、司令室の前に着いたデース。二人ともー? 失礼のないようにしなきゃダヨー?」

電「はいなのです」

三日月「……は、はい……」


「――――」

「――ははは!」


 司令室の中から少し声が耳に届く。司令官の笑い声だ。

 ――ドクンドクンドクン

三日月(落ち着け私……落ち着け私)

 必死にそう言い聞かせ、苦しみを抑え込む。――けど、嫌な予感は収まらない。

 嫌な予感とはどういった嫌な予感か。……考えたくないものだった。
 そんなことはあり得ないと必死に思い込むけど、私の勘が嫌な予感を何度も何度も頭に過ぎらせる。

金剛「それじゃ、入るヨー?」

 コンコンコン

金剛「金剛デース! お二人を連れて戻ってきましター!」

提督「お疲れ様。入ってくれ!」

 中から司令官の声がはっきりと聞こえる。

 ――ドクンドクンドクンドクン

 疑問が生まれる。お客様はどんな方なのだろうか。

 ――ドクンドクンドクンドクン

 嫌な予感が頭を過ぎる。


『僕には、君と同じくらいの大きさの娘がいる。あの子も君と似ていて頑張り屋さんでな。いつも無茶をするんだ』

『時には休むことも大事なんだ。今はゆっくり休みなさい。明日は期待しているよ?』

『……役立たずめ』

『頑張ってる? そんなの分かっているさ。……でもな』

『君の頑張りなんて他の艦娘達と比べたらまだまだなんだよ』


『所詮は睦月型だな。役立たずめ。加えてお前は無個性……やれやれだな』


 もしかしたら、この鎮守府に訪れている他の鎮守府の提督は――前の司令官なんじゃないかなって。

 ガチャ

三日月「――……っ……!!」

神通「……」

 運命は時に残酷だ。
 嫌な予感というのは、やたら的中する。

「やぁ、三日月」

三日月「ぁ……っ……!」 ブルブル

前提督「……久しぶりだね」 ニヤリ



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