過去ログ - 【艦これ】三日月「もっと……もっと頑張らないと……私は」電「……三日月ちゃん」
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46: ◆jz1amSfyfg[saga]
2015/03/22(日) 08:34:34.05 ID:tYygIWBm0

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三日月「い、電さん……別に大丈夫ですよ?」

電「ダメなのです! 電のせいで……三日月ちゃんは怪我をしまったのです。これくらいさせてください」

三日月「……わかりました。なら、お言葉に甘えます」

 電さんは、私の手をずっと引っ張ってくれた。別に、そんなに気にしなくてもいいのに……電さんは罪悪感を覚えてしまっているのかもしれない。むしろ、申し訳ないのは私なのに。

電「あっ、司令官さんが港にいるのです」

三日月「……」

 ザザン

提督「二人とも、お疲れ様」

電「は、はい……艦隊がお戻りになったのです」

三日月「……艦隊、帰還しました」

 司令官は、戻った私達を見て安心したかのように笑っていた。

提督「初の出撃で、大変だったろう。詳しい報告は入渠が終わってから聞くから、今は休むんだ」

電「……電は……足を引っ張っちゃっただけなのです……」

提督「ほら、そういうのは後だ。君たちが帰ってきただけでも私は安心だよ。とりあえず入渠だ入渠」 ポンポン

提督「それと、三日月」

三日月「……はい、何でしょう」

 スタスタ

三日月(司令官が、私の方にやってくる……やはり先ほどの事で怒られるだろうか……それよりも、失礼の無いようにしなきゃ)

 スタスタ ピタ

提督「……」

三日月「……」 フルフル

 司令官が、私の前でじっと見つめてくる。たったそれだけのことで、私の身体はなぜか震える。……必死に自分語りかける。

三日月(失礼の無いようにしなきゃ……失礼の無いようにしなきゃ、失礼の無いようにしなきゃ失礼の無いようにしなきゃ)

三日月(それに、怯えるな私……震えるな私。この人は、前の司令官じゃない。優しい人だって、会って間もないけど分かる。本当に心配していることだってわかる)

 ――でも、前の司令官だって……“最初”は優しかった。



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