過去ログ - 【艦これ】三日月「もっと……もっと頑張らないと……私は」電「……三日月ちゃん」
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◆8Wn59wFc0I
[saga]
2016/01/26(火) 03:54:03.40 ID:OplaWypA0
三日月『はぁ、はぁ、はぁ』
前提督『…………』 ボタ、ボタ
三日月『!? わ、私……!!』
三日月『(な、なんてことを……!!)』
気が付いたら私は司令官を殴ってしまっていた。ボタボタと鼻血を流す司令官は笑っていた。
前提督『ははは、“私を馬鹿にするのは構わないけど、大切な姉妹を馬鹿にするのはやめろ”だって? 僕の家族を殺した君がそれを言うのか』
三日月『ご、ごめんなさい……ごめんなさい』
最初はいつも通りの悪口だけだった。罵倒されていただけだった。いつものことだった。
でも、その後の言葉は初めて耳にした言葉だった。秘書官の仕事で焦って遅くなっていた私が耳に聞き入れた言葉は。
前提督『所詮は睦月型だな。役立たずめ。加えてお前は無個性……やれやれだな』
この時の私は――“感情を殺せなかった”。いつもの嫌がらせの言葉として聞き入れればよかったのに。ダメだった。
殴ってしまった。殴ってしまった。私は、恨まれていて当たり前の私は。司令官を殴ってしまった。
前提督『……』 ヨロ
スタスタスタスタ
前提督『…………中々、痛かったよ』 スッ
司令官が、私に手を伸ばした。にこりと笑いながら。
私は、ただひたすら怯えた。
三日月『ひっ……!!』 ビクッ
殴られると思ったから。“あの時”みたいに。
そうされて当たり前なのに、私は怯えてしまった。
三日月『ごめんなさい、ごめんなさい!!』
前提督『…………』
私は……本当に、ダメな子だ。震えが止まらなかった。
ダッダッダッダ!!
バターン!!
神通『大きな音が聞こえましたが何の――え? て、提督!? 大丈夫ですか!? み、三日月ちゃん!?』
騒ぎに気が付いた神通さんがやって来た。
前提督『三日月』
前提督『君はこの鎮守府から追放だ。上に伝えて、適当な場所へ飛ばしてもらう』
前提督『……僕の前から……消えるんだ』
そして私は。
三日月「……ここへとやって来たの」
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