過去ログ - 映画『艦これ』 −平和を守るために
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:08:50.92 ID:xvtfjy090
映画『艦これ』 −平和を守るために
製作:○鎮守府

●この映画はフィクションであり、実在の団体、事件とは無関係です。

――


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2:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:09:26.55 ID:xvtfjy090
提督「コンコン 失礼します」

元帥「よく来た。まあ座りなさい」

提督「失礼します」
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:10:18.53 ID:xvtfjy090
深海棲艦との戦争に作られた艦娘は、計135人。全員が、鎮守府の講堂に集まった。

提督「私が、君らの指揮を取る。よろしく頼む」

シーンとした講堂に、大きな拍手。誰一人として、話そうとするものはいない。全員、直立している。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:10:47.55 ID:xvtfjy090
今まで大きな出撃もなく、艦娘の訓練も、問題なく出来ている。

艦娘たちは、徐々に私に心を開き始めた。



5:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:11:44.38 ID:xvtfjy090
提督「そこでバランスを上手く。耐えろ! よし! そこで砲撃だ!」

今、私が指導しているのは、『潮』、という駆逐艦の少女だ。

バランス感覚が弱く、艤装をつけた状態での海上移動も、未だ不安定だ。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:12:38.59 ID:xvtfjy090
潮「ハァ、ハァ」

提督「疲れたか?」

潮「いえ……大丈夫です」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:13:30.58 ID:xvtfjy090
出撃は、基本は、戦場の様子を艤装のトランシーバを通して、執務室で聞いているだけである。

作戦中断を伝えることもあるが。



8:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:14:03.64 ID:xvtfjy090
ドガン
夕立「提督! 夕立の魚雷が入りました。全敵艦が轟沈しました!」

提督「よくやった! 周りに敵はいないか? 何度も言うが、潜水艦にも気をつけろよ。存在は確定していないが」

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:15:09.10 ID:xvtfjy090
夕立「提督さん、帰投しました」

提督「ご苦労。無事でなによりだ」

満潮「……あんたは何もしていないじゃない」ボソッ
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:16:10.59 ID:xvtfjy090
曙「いっけぇー! ……やった! 轟沈よ!」

提督「よくやった、曙!」

曙「ふんっ、こんなもんよ。私に感謝しなさい!」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:17:12.89 ID:xvtfjy090
漣「ん? ……曙、あれって」

曙「んん? ……うぁっ!」

提督「っ! どうした!」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:17:55.02 ID:xvtfjy090
提督「全員、帰投せよ! 繰り返す、全員、帰投せよ!」

曙「……皆! 帰投してって、クソ提督が……」

ドガン
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:19:52.96 ID:xvtfjy090
潮「失礼します……」

提督「潮……戦況は? 曙は無事なのか? 漣も……」

潮「……轟沈です。二人とも、沈みました……」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:20:33.98 ID:xvtfjy090
私の脳裏には、今まで沈めた深海棲艦のことが、浮かんできた。その後すぐに、艦娘との日常が。


曙『……あんま、見ないでくれますか?』

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:21:03.70 ID:xvtfjy090
提督「……」

私の目からは、不思議と、涙は出なかった。
理由はよく分からないが、涙が出なかった。

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:21:45.39 ID:xvtfjy090
今まで優勢だった私の軍隊は、日に日に、深海棲艦に負かされていった。

とにかく、時間がなかった。鎮守府に派遣されてから、一秒たりとも無駄な時間は使わなかったが、私の胸には、まだ、余裕があった頃の鎮守府への後悔が、渦巻いていた。

――
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:23:28.98 ID:xvtfjy090
提督「もう少しで遠征組の援助が来る! 耐えてくれ!」

飛龍「了解! ……痛っ」

大潮「わぁっ!」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:25:17.56 ID:xvtfjy090
大潮「やった」
ドガン

飛龍「大潮ちゃん! ……このー!」

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:25:49.34 ID:xvtfjy090
荒潮「皆さ〜ん! 援助に来ました!」

龍驤「飛龍! しっかりせい!」

飛龍「……ああ、助けが来たね……よかっ」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:26:50.64 ID:xvtfjy090
荒潮「……提督、報告よ……」

提督「ああ、すまない」

荒潮「提督は悪くないわ……ただ、」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/03/20(金) 13:28:17.40 ID:xvtfjy090
提督「……そうか、わかった」

荒潮「提督……ただ、敵艦隊は全滅できたじゃない!」

提督「……そう、だな、ありがとう」
以下略



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