過去ログ - 男の娘「男のこと、好き」
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5:名無しNIPPER
2015/03/21(土) 21:34:33.45 ID:nJPgXTqwO
いや、本当はそうじゃないのかもしれない。

本当は男が彼女の手を取って、僕と男の間に…。

だけど、それを考えると、僕は気がおかしくなってしまいそうになるのだ。
以下略



6:名無しNIPPER
2015/03/21(土) 21:35:01.98 ID:nJPgXTqwO
そう考えても、あの子が男と話している時の、チクチクとした気持ちは消えない。

あの子が来る前に、男が女の人と話しているときになるチクリとした感じ。

それを何倍、何十倍にも、大きくしたようだ。
以下略



7:名無しNIPPER
2015/03/21(土) 21:35:47.95 ID:nJPgXTqwO
翌朝、僕は男の家の前にいた。
少し前までは僕一人で男を待っていた。だが、いまはあの子が、女さんが一緒だ。

なんで女さんが、ここまで男と親しいかというと、昔、男とよく遊んでいたようだ。そして僕と入れ替わるようにして転校。それは仲もいいわけだ。

以下略



8:名無しNIPPER
2015/03/21(土) 21:36:32.13 ID:nJPgXTqwO
「ずるいよ…」

「ん、娘ちゃんどしたの?なんか言った?」

「…っへ?あ、ああなんでもないよ、うん」
以下略



9:名無しNIPPER
2015/03/21(土) 21:39:18.67 ID:nJPgXTqwO
「わりぃ!待たせた!」

そこから男がでてきて、玄関が閉まり終わる前にそう言った。

男の背後で重ためなドアの閉まる音がする。
以下略



10:名無しNIPPER
2015/03/21(土) 21:39:50.09 ID:nJPgXTqwO
「まあ、なんだかんだで何時も学校には間に合ってるし、いいよ、大丈夫」

僕がこうフォローを入れると、男はありがと、といって元のように戻る。いつものことだ。

と、いきなり男が、僕の方に近づいてきた。
以下略



11:名無しNIPPER
2015/03/21(土) 21:40:24.94 ID:nJPgXTqwO
別に男はやたらと人の頭を撫でたがる変態さんというわけではない。

ただ、もう話しは終わりだ。行こう、という意味でももたせて、場の空気を変えるためにやったのだろう。

こうでもしないと男と女さんは暫く揉める、というか一方的な女さんの説教が始まる。
以下略



12:名無しNIPPER
2015/03/21(土) 21:41:41.54 ID:nJPgXTqwO
しかし、男のそんな作戦も意味などないようで、女さんは男に説教を始めた。歩きながら。

男はそれを半分きいて半分聞き流すような感じで聞く。時折、ハイ、ハイとわざとらしく、いかにも反省してるような声を出す。

僕はその少し後ろを歩いて、二人についていく。
以下略



13:名無しNIPPER
2015/03/21(土) 21:42:10.06 ID:nJPgXTqwO
男の事を思って、怒ってるのだろう。じゃなきゃこんなに詳しくまで話しはしない。自分のためなら、男の家前で待つことを止めればいいのだし、そうじゃなくても、不満をぶちまけて終わりだろう。

なんというか、こんな二人だからこそ、再開してすぐ、また元の仲に戻れたのだと、ある種の確信を抱かせるような物があるのだ。

なんだか、羨ましいなぁ…。そういうの、僕にはないからなぁ。
以下略



14:名無しNIPPER
2015/03/21(土) 21:42:38.84 ID:nJPgXTqwO
はは、と少し笑いをこぼす。笑い声はひどく乾いていた。

目の前では、まだ女さんがに男の生活習慣改善案を、ああでもない、こうでもないと、男に提案している。

「…だから、あたしがアンタの家の中に行けばいいじゃん!あたしがたたきおこす!」
以下略



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