54:名無しNIPPER
2015/04/19(日) 18:38:32.96 ID:ebv2mjbpO
玄関のチャイムが鳴る音がする。すぐ後に軽い足音。母のものだろうか。
玄関のドアが開かれる音と同時に、僕の母親らしき声がごもごもと聞こえる。恐らく玄関で、訪ねてきた人と軽い世間話でもしているのだろう。
「娘ー!男くんきたわよー!」
一階から、今度ははっきりと、母親の呼ぶ声が聞こえる。二階で髪を梳っていた僕は、その声に返事をしつつ、急いで一階へと階段を駆け下がる。
幾分か予定より早い男の到着に、少々焦りを覚えながら、玄関へと小走りで行く。履いているスリッパが床を叩き、パカパカと乾いた、軽快な音をたてるのに、少し恥じらいを覚えるという、訳のわからない恥じらい方をし、スリッパを脱ぎ、玄関で靴を揃える男に、両腕を大きく広げて、僕は言った。
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