1:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:26:46.31 ID:s9LdIIEnO
「悪い加蓮、遅れた」
「遅いよー。ポテト冷えちゃったよ」
「いやー、話しに花が咲いちゃってさー」
「私を待たせるほど大切な話だったのー?」
悪戯に笑う顔が憎たらしいほど可愛いから性質が悪い。
「悪い悪い、コーヒーでも奢るよ」
「オレンジジュースがいいなー」
「はいはい」
「やったね♪」
これぐらいの出費と時間で済んだのだから良しとしよう。
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2:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:27:50.81 ID:93mDGbqpO
「どう、新しい学校は慣れたか?」
「うーん、まあぼちぼちかなぁ」
「新学期始まって早々に体調崩してびっくりしたよ。ってか加蓮薄着じゃん!セーター貸そうか?」
3:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:29:00.42 ID:93mDGbqpO
そういって外の景色を加蓮は眺める。
私も視線を外にやる。
半袖の人が多くなり、夏の到来はもうすぐそこまで迫っているようだ。
4:名無しNIPPER[sage]
2015/03/22(日) 00:29:04.91 ID:hzZduIbEo
見た事のあるタイトル。期待
5:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:29:32.34 ID:93mDGbqpO
「前にさあ」
「うん」
「凛からメールがきたんだよ」
6:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:30:07.60 ID:93mDGbqpO
もう一人の親友。
渋谷凛。
高校に入って、入ったと思ったらいつの間にかアイドルになっていて、
7:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:30:51.29 ID:93mDGbqpO
「毎日忙しいけどすごく充実してるって、メールの文面は素っ気ないのに伝わってきてさ」
「うん」
「それで、ライブの写真とかネットで見てるとさ」
8:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:32:06.55 ID:93mDGbqpO
「それでさ…」
「ああ」
「あんなぶっきらぼうだった凛が、私たちだけに見せてた笑顔をふりまいててさ、
9:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:33:03.59 ID:93mDGbqpO
「なんだろ…あたしは凛が羨ましいかな」
「羨ましい?」
「あんなぶっきらぼうな凛が変わっちゃうような、
10:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:33:45.82 ID:93mDGbqpO
「ずばずば言うときもあるけど、どう言えばいいのか悩むことも多いしな」
「あー、確かにそうかも」
「凛はどこに行っても凛だし、あたしたちの親友に変わりはないよ。
11:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:34:28.81 ID:93mDGbqpO
From 渋谷凛
Title 久しぶり
久しぶり。今度三人で話せないかな。来週の日曜日とか。
12:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:35:02.52 ID:93mDGbqpO
次の日曜日
「久しぶり」
13:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:35:43.70 ID:93mDGbqpO
随分会ってなかったような気もするし、
でも毎日見ようと思えば見られる存在だし、不思議な距離感。
少しやせた気がするけど、雰囲気は今までの渋谷凛ではない。
14:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:36:20.46 ID:93mDGbqpO
「それで、今日はどうしたんだよ?忙しいんじゃないのか?」
「うん、これからまたレッスン。あんまり時間ないんだ」
「残念だけど仕方ないね。それで、何か用があったんじゃないの?それとも私と奈緒に会いたかっただけ?」
15:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:37:00.20 ID:93mDGbqpO
「それで…今度ライブがあるんだ。凄く大きいステージで、沢山の人が入って」
「うん」
「今、私が向き合ってるもの、夢中になってるものがそこにある」
16:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:37:56.87 ID:93mDGbqpO
「これ、そのライブチケット。私が見ている世界を近くで見てほしい。
アイドルなんて、昔の私からは全然想像できないかもしれないけど、でも…凄く、楽しいんだ」
恥ずかしがりながら、でも嬉しそうな笑顔の凛に、あたしも加蓮も見惚れていた。
17:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:38:32.18 ID:93mDGbqpO
「凛ちゃんは親友を疑うのかなー?」
「加蓮が言える立場じゃないけどなー」
「ちょ、ちょっと!」
18:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:39:11.52 ID:93mDGbqpO
「ふふっ、こういうやり取りも随分懐かしい気がするよ」
「じゃあ今はライブに向けてのレッスンで大忙しって感じか」
「うん、もうそろそろ戻らなきゃ…」
19:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:39:53.40 ID:93mDGbqpO
「ライブ、楽しみにしてるからな」
「どんな凛が見れるか楽しみだなー♪」
「もう…」
20:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:40:30.51 ID:93mDGbqpO
「何か、凛、綺麗になった?」
「だなー。流石アイドルってとこなのかな。元から綺麗ではあったけど」
21:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:41:09.61 ID:93mDGbqpO
「もしかしたら素敵な魔法使いに出会って変わっちゃったのかもねー。シンデレラプロジェクトだし」
「こ、恋で変わるのか…」
「奈緒にもいつか素敵な魔法使いが現れるかもねー」
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