過去ログ - 誠子「釣れないなぁ…」京太郎「お隣宜しいですか?」
1- 20
23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:15:36.73 ID:27cxWrl80
糸先には、先ほどとは違って獲物が掛かっていた。

亦野はそれを丁重に、まるで宝石を一つ一つ磨いて箱の中に入れるように丁重に動作して針から外した。

誠子「明後日」

京太郎「明後日ですか?」

誠子「明後日までには殺る。それでいいね?」

京太郎「はい…先生のことですから、万が一にもしくじりはございませんと思いますが、良い結果を心待ちにしております」

と言い終えると、須賀は腰を浮かせた。

やがて、ものぐさそうに釣り具を片付けると、

京太郎「それでは、俺は部長の用事がまだなので…」

と言ってその場を後にした。

誠子「…」

亦野は、なんだかもう少し潮風に吹かれていたい気持ちでいた。

今までは一度だって、それこそ初めて人を殺した時にでさえ、沸き起こらなかった感傷めいた気持ちが、ここに来て自身の胸の穴を吹きすさぶようになったのだ。

亦野の中に、自身でも知らないうちに、宮永照を殺したくないという気持ちが萌え出ていたのである。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
52Res/38.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice