過去ログ - 誠子「釣れないなぁ…」京太郎「お隣宜しいですか?」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 18:48:08.15 ID:27cxWrl80
しかし、こうして裡へと廻れば金づくで人殺しを斡旋する、仲介のような事を引き受けているのであった。

一体、誰がこの男の穏やかな面差しから、人の生き死にを商いとして算盤で弾くような真似をする外道だと思い至るのであろうか。

普段は一滴の血の匂いも周囲に感じさせず、のうのうと暮しているのである。

決して他人に気取られない。

時に道化を演じてでも、自分の正体を悟られないようにする。

この須賀京太郎という男は、その点に於いて怖ろしく手慣れた男であった。

亦野誠子が徐に釣り竿を引く。

それを見て、

京太郎「いやね、急かすつもりはないんですよ。先生のお好きなようになさってくれればね」

と平淡に言放った。

その冷たい瞳は、一瞬も微動だにせず海の水面に浮きがたゆたうのを見詰めている。

亦野誠子の方も、また同じであった。

誠子「もう少しだけ…待ってもらえれば…」



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