過去ログ - カネキ「僕があの人で」トーカ「私がアイツ」
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◆eS0lqLorlA
[saga]
2015/03/23(月) 21:18:13.95 ID:JjT6t/ec0
ーー某日曜日ーー
リゼ「ごめんなさい、カネキさん!お待たせしましたか?ってキャア!?」
カネキ「おっと、怪我はないかい?Ms.リゼ」
今の状況を説明しよう。カウンター席の一つに座っている僕を見て、小走りで向かって来たリゼさんが床に躓いた。彼女を立って迎えようとした僕がそれを支えた。ただそれだけのことだ。 だがしかし、僕の二の腕は柔らかな膨らみを感じていた。
カネキ「これがEl Dorado…」ボソッ
リゼ「え?何ですか?」
カネキ「いや、なんでもないよ」
彼女が離れていく。しかし、今の温もりと感触は僕の脳の奥底に刻み込まれた。これで3ヶ月はイケる。え?なにがって?……紳士の嗜みとだけ言っておこう。
リゼ「あの、カネキさんはいつから待たれていたんですか?まだ12時30分ですけど」
カネキ「そんなに待っていないよ。ただ、女性を待たせてはいけないからね。早い時間には待つことにしているよ」
リゼさんは優しい人のようだ。こういう人は待たせたことに気をつかってしまう。はぐらかして別の話題にしよう。
カネキ「それはさておき、コーヒーを頼んでから、高槻先生の本について話しませんか?今日が楽しみで、また読み直したんだけどやはり夢中になってしまってね。早く話したくて仕方がないんだ」
リゼ「そうですね。芳村さん、いつものを一つ。じゃあまずは『拝啓カフカ』からいきましょう」
カネキ「そうですね、カフカだったら僕は――――の」
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