過去ログ - カネキ「僕があの人で」トーカ「私がアイツ」
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◆eS0lqLorlA
2015/03/25(水) 00:28:10.22 ID:M4wk19rP0
と、まぁ僕がMsリゼのハンカチを手に入れた経緯はそんな所さ。しかし、一体誰が何の為に僕の服のポケットにコレを入れたのだろう?
ハッ!?まさかMsリゼが自分で入れたのでは?口では運に見放された等と言っていたが、本当はかなりその気でいたんじゃないのか?
いや、違う!きっと降ってくる鉄骨を見た時に死を覚悟したMsリゼが、私を忘れない様に、と言う意味を込めてハンカチをポケットに入れて僕を突き飛ばしたんだ!そうに違いない!
カネキ「と、思ったんだがどうだろう」
ヒデ「お前が元気そうで安心したよ。俺は」
はぁっ。今日退院すると言ってたから、コイツの好きな物を買って、ささやかだが退院祝いをしようと思って来てみれば……
ヒデ「本当に臓器移植が必要な程の怪我だったのか?ピンピンしてるじゃないか」
カネキ「それは僕にも良く分からない。Msリゼと一緒に帰って……まぁ色々あってから、気づいたら病院のベッドの上だったからね」
コイツ、何か隠したな。いや、年頃の男女が一緒に帰ったということは……そういうことをしたのか。そうか、先を越されたな……
カネキ「どうした、ヒデ?もっと食べていいんだよ」
ヒデ「あ、あぁ。ってカネキ!お前こそ全く食べてないじゃないか!これはお前の為に買ってきた物だからお前が全部食べてもいいんだぞ?」
カネキ「それがね、手術をしてから味覚がおかしくなった様でね。何もかも不味く感じるようになってしまったんだよね」
な!?コイツ、そんな重大な事を軽く言うなんて!?もう我慢できん!
ヒデ「……カネキ!」
カネキ「なんだい?ヒデーっ、いひゃいいひゃい!いっひゃいろーしひゃんひゃい、ヒエ!」
ヒデが少し静かになったと思ったら、僕の名前を呼んで口を横に引っ張って来た!
ヒデ「どうしたもこうしたもあるか!カネキ、いや、ケン!お前はどうしてそんな重要なことを俺に黙っていたんだ!」
ムッ、その言い方は少し気になるな…
カネキ「じゃあなんだい、僕は朝起きたり、誰かと話したりしたら、それを全部ヒデに言わなくちゃならないのかい?」
ヒデ「そういう事を言ってるんじゃない!あぁもう」
ヒデ「俺はお前を親友だと思っているし、お前は俺を親友だと思っていると信じたい!!そして、俺はお前という親友を失いたくない!!」
ヒデ「だから、困っていることや悩みがあればなんでも言って欲しい。例えそれがどんなに高い壁であろうと、登る手段は必ずあるはずだから!」
部屋が静寂に包まれる。
カネキ「……ずるい。ずるいよね、ヒデは。昔からそうだった。僕が母さんを喪って泣いていたあの日も、君は、来るはずのない親の慰めを待って震えている僕を、真っ直ぐに見て、殴って、叱り飛ばしてくれた」
――――おじいちゃんが言ってた!死んだ人は天国からずっとみんなのことを見守ってるって!だから泣くな!!お前の父ちゃんと母ちゃんはきっと、お前のことずっと見てるはずだから!――――
カネキ「ありがとう、ヒデ。僕みたいな奴を親友と言ってくれて」
ヒデ「……俺は当たり前のことをしているだけだ。お前が苦しんでいれば助けるし、楽しんでいれば、俺も一緒になって楽しむ」
カネキ「それでもだよ。…ねぇ、こんな僕でも君はまだ親友と言ってくれるかい?」
ヒデ「当たり前だ」
カネキ「これからも沢山間違いを起こすよ?」
ヒデ「望むところだ」
カネキ「そうか」
ヒデ「ああ」
カネキ「ありがとう、ヒデ。聞いてくれないかな?Msリゼといたあの日のことを」
ヒデ「いや、それは……お前の頼みだ、聞こう」
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