過去ログ - 北上「私は私らしく、飄々と」
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16:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 22:56:12.42 ID:UZC4L4JZ0
北上「敵機は……作戦はどうなったの……?」
大井「そ、それが…」


大井っちの話を聞くと、この作戦は失敗したらしい。

敵艦載機の攻撃で主力部隊は大打撃を受け、空母の先輩方は全滅。
大井っちの部隊は遅れて大和さんを連れてくるも、空母を失った私達にもはや勝ち目はない。
まだ沈んでいない艦を連れ、全艦隊が撤退しているとのことだ。


大井「私たちも帰りましょう、北上さん!帰って早く入渠しないと!」
北上「うん……けど、私はもうダメだよ……大井っち……」


ああもう、こんな弱々しい台詞は私らしくないなぁ。
でもしょうがないんだよ、大井っち。
体も動かないし、こうして海面に浮かぶだけで精一杯なんだ。

本当は一緒に帰って、まだまだ大井っちと一緒にいたい。
大井っちと一緒に見たいものも、一緒に行きたいところも沢山ある。
だけど、もう私に残された時間はない。

沈むのを待つだけの私を、最後に見つけてくれたのが大井っちで本当に良かった。
大好きな大井っちの腕の中で沈むことができるんだからね。



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