過去ログ - 京子「ねえ結衣ー。遺伝子を残せないのってちょっと悲しくない?」
↓
1-
覧
板
20
122
:
◆IE4zSaOpSA
[saga]
2015/03/27(金) 23:06:08.72 ID:lyJOEngf0
西垣「製造は手動操作では無理なんだよ吉川。製造サイクルに関しては無人を前提としているからな。どうにか最上位の権限も得てプログラムを改変すれば可能なんだろうが、さすがにそこまでの知識が私にはないし、何にどう影響するかも分からない。下手にいじるわけにはいかないんだ」
ちなつ「…えーとつまり…?」
西垣「製造は、プログラムに従い3月28日に一斉に行われる。これは絶対だ。今夜までに細胞を用意してそれを装置にセッティングすれば、それだけで明日自動的に船見が生まれるということだ。アームが私達の細胞を採取してくれるのと同じ要領で、私達の手で船見の細胞を用意してやればいい」
ちなつ「…なんでそれを今言うんですか…」
京子「西垣ちゃんも忙しかったんだよ」
西垣「それからこれも蛇足だが、船見のクローンは過去一度も作られていなかった。工場には過去の製造履歴がすべて残されていてな。私達が約20回製造されてきたのに対し、船見の製造回数はゼロと記録されていた」
ちなつ「でもどうしてなんですか?結衣先輩は確かに京子先輩と検診に行ったんですよね。元の細胞ならその時に…」
西垣「ああ。物理的に言えば、やはり医療機関側で細胞を紛失してしまったということなんだろう。まあそれはこの際いいんだ」
ちなつ(物理的?)
西垣「この話で重要なのは、ゼロと『記録されていた』ということ。正確には、『記録する欄があった』ということだよ。つまり、船見の住民情報はデータベースに確かに存在していたんだ。例え20年間未製造が続いていても、船見の住民情報は抹消されていなかった」
京子「…?それが重要だったの?」
西垣「クローン製造に必要なのは細胞だけではなく、まず住民情報の登録が必要だったんだ。住民の情報がなければそもそも、システム的に居場所を作れない。その細胞を元に誰として製造するのかも、社会的にどんなステータスにして何処に配置するのかも判断できない。アームの捕獲対象にもならない」
京子「そのために必要なデータが消されずにちゃんと残ってたわけか」
西垣「ああ。要するに、システム側の都合としては、船見のクローンを作る準備が未だ整っているということだよ。あとは細胞のことだけを考えればいい」
ちなつ「ふむふむ」
西垣「蛇足が過ぎた。これからが大事な話というか…私の腕の見せ所というか…」ゴソゴソ
京子「ちょっと待って」
西垣「…」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
167Res/178.53 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 京子「ねえ結衣ー。遺伝子を残せないのってちょっと悲しくない?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1427032822/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice