過去ログ - 京子「ねえ結衣ー。遺伝子を残せないのってちょっと悲しくない?」
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90: ◆IE4zSaOpSA[saga]
2015/03/25(水) 23:12:56.40 ID:UIrPVHSj0

京子「…」テクテク

綾乃「…」テクテク

ずっと手を繋ぎたかった。それが叶えられてるのに、なんでこんなに気まずい空気なのよ。

…私のせいよね。あんなビンタしちゃったんだもの。

悩み事を忘れてほしかった理由は、歳納京子に元気になってほしかったから。「私のことだけ見て欲しかったから」なんて言っちゃいけない。

そのビンタを最後にしよう。私は、役に立ちたい気持ちだけを持つ。一番になりたい気持ちなんて持っちゃいけない。もう私は、そんな自分勝手にはなりたくない。そんな理由で歳納京子を傷付けたくない。

別の人のことで悩んでいたって、私は嫉妬なんてしちゃいけない。その悩みを癒すために、利用されてやるぐらいの気持ちでいよう。

そうあるべきなんだ。どんなに望んだって、私は歳納京子の一番になんてなれないんだから。それで役に立てることの、何が悲しいって言うんだろう。

私はそうやって、在り方を少し見つめ直す。私欲を捨てる覚悟を持ってでも歳納京子の役に立ちたい。

だとしたら…まずするべきことは、ちゃんと謝ることだ。手を繋いでいることを喜ばないことだ。

綾乃「…ごめんなさい、歳納京子。痛かった?」

京子「ねえ綾乃」

綾乃「何?」

京子「綾乃のこと大好きだよ」

綾乃「はいぃ!?」

京子「でもね」

綾乃「…」

京子「やっぱ行かなきゃ」

やめてよ

京子「ごめん綾乃。今日楽しかったよ。ばいばい!」タッタッタッ

綾乃「…」

あんなに一日中笑い合ったのに、お別れがこんなだなんて

どれだけ振り回すのよ

綾乃「なんなのよ……もう!」

私を置いてどこに行ったって、もう構わない。だけどそんな言葉は残して欲しくなかった。

私はもう胸が痛くて耐えられない。だから私は、歳納京子を追いかけることにした。


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