過去ログ - 【ダンガンロンパ】ダンロンでほのぼのと百合百合したい
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23: ◆AZbDPlV/MM[sage saga]
2015/03/30(月) 14:34:34.39 ID:NgXR7CtS0
大門 「なーなー! 探検しようぜー!!」

煙 「ここ広いから探検のしがいがありそうだよね」

新月 「でも、見張りつきだからな……」

大門 「鬱陶しいよなー……あ!」

「言子ちゃん!!」

空木 「やっとみんなに会えましたー! 元気そうで良かったです!!」

 他に保護していた子供たちとの再会。歳相応のキラキラと眩しい、あどけない笑顔。空木さんや、他の子たちの笑顔に安心する。本来はこうあるべきなのだ。

霧切 「お待たせ」

 先に来ていた子供たちが空木さんが混ざるのと同じく、私も先に来ていた仲間の方へと向かう。

朝日奈 「遅かったねー、霧切ちゃん」

霧切 「少し手間取ってしまったわ」

十神 「空木はどうだ? ある意味、一番難しい相手になると思うが」

霧切 「そうね…ふふ」

葉隠 「どうしたんだべ? いきなり笑いだしたりして?」

霧切 「いえ…空木さんを一番難しいと思えるほど、十神君も丸くなったんだって、感慨深くなっただけよ」

葉隠 「確かにそうだなっ! 丸くなったべ!!」

十神 「うるさいぞ」

朝日奈 「照れるな照れるな!」

 ふたり足りないけれど、コロシアイ学園生活を生き抜き、絶望が蔓延する世界と戦っている私の仲間。
 今、私と同じように救助した子供たちの教育係に充てられている。

朝日奈 「大門くん、生意気だけど元気ないい子だよ! 一緒にいるとなんか昔悠太と遊んでた頃思い出すなー」

葉隠 「朝日奈っちは仲良くできそうだな? 俺はあの蛇太郎とかいうのとやっていける気がしねーんだけど…交代制だからまだいいけどよー…十神っち、代わってくんね?」

十神 「お前だと、あの新月にいいように扱われるだけだ。やめておけ」

 まだスタート地点だから、なんとも言えないところではあるでしょうけれど、とりあえず他のメンバーは良好な手応えを感じているようだ。安堵するのと同時に、彼女への対応をどうすべきかと、先の見えない不安を抱いた。

十神 「浮かない表情だな。問題があるなら聴いてやる」

霧切 「あら、ありがとう」

朝日奈 「おや? 十神ってば優しい!」

十神 「黙れ、朝日奈」

 ふたりのやり取りに微笑ましく思いながら、少し間をおいてから、私は自分の悩みをこぼす。

霧切 「優しさって、何かしらね」

「……」

霧切 「優しさを怖がる彼女にそれを教えてあげることが、私にできるかって考えてしまって……さっきだって、泣かせてしまったわ」

朝日奈 「空木ちゃん、泣いちゃったの?」

霧切 「頭に触れたのが原因で……ね」

葉隠 「トラウマの内容が内容だかんな」

 嫌がる彼女に一度。その一度だって、どれほど苦痛だったか。けれど、その傷を目の当たりにしたからこそ――

霧切 「それで、私は決めたの。交代の期限が来ても、私は代わらず、彼女にあたるわ」

十神 「何?」

霧切 「そうしたいの。彼女を中途半端にしたくないから」

葉隠 「ええっ?! 気持ちは解らなくねーけど、霧切っちの他の業務に色々支障が出てくんべ?!」

朝日奈 「……ねーねー、霧切ちゃん」

 難しきを示す男性陣に対して、朝日奈さんは満面の笑顔を私に向ける。


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