過去ログ - 【ダンガンロンパ】ダンロンでほのぼのと百合百合したい
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28: ◆AZbDPlV/MM[sage saga]
2015/04/03(金) 14:43:25.38 ID:rDrtENsh0
空木 「はぁ…っ……はっ……」

大門 「こ、言子ちゃん、だ、大丈夫か?」

煙 「ど、どうしちゃったのぉお?!」

新月 「これは…十神さんっ!!」

 触られてもいないうちに息が詰まって、それを補おうとしているのか、勝手に空気を必死に吸い込んでしまう。息を吸い込む度に隙間風のような変な音が喉からして、頭がくらくらしてくる。
 ダメだ…やっぱり…息を吸い過ぎて胸が痛くて吐きそう。頭に邪魔なノイズが走って、まともに思考できない。

 膝ががくんと折れて、うずくまってしまう。

「言子ちゃん?!」

 隙間風のような音がうるさくて、みんなの声が遠く聞こえる……

霧切 「空木さん!」

大門 「こ、言子ちゃんの様子が変なんだよ!! 助けてくれよ!!」

朝日奈 「大丈夫だよ! 大!」

煙 「や、やっぱりやめた方がよかったんだあああ」

新月 「落ち着け蛇太郎。十神さんたちがなんとかしてくれる」

煙 「う、うんん」

十神 「こういう時だけはしおらしいな、お前たち。後で空木 言子がどうしてこうなったかの説明をしてもらうからな」

 《未来機関》のヤツらも集まって、私の周りを囲う。見世物みたいじゃない。

葉隠 「言子っちどうしたんだべ?」

十神 「過呼吸だ。そう心配せずとも大丈夫だ。霧切、呼吸を整えるように安心させてやれ」

霧切 「わかってるわ」

霧切 「空木さん。落ち着いて。息を吸い過ぎているから、今度は長く息を吐くことを意識してみて」

空木 「はっ、はっ……っ……はっ…はーっ」

 お姉さんが私に意識的に呼吸を落ち着かせるよう促す。吸い込むばかりでなかなか吐き出せない。それでも、なんとか吐き出すことに成功する。

霧切 「そう。そのままゆっくり、くりかえして」

 動悸はまだドクドクと早いけど、呼吸は鎮まってくる。

空木 「はー……みんな…ごめん…な、さい」

霧切 「無理にしゃべらなくていいわ」

朝日奈 「良かった!」

 心配そうに私を見ていたみんなの顔が安堵の色にかわる。
 私、何してるんだろ……。なんとかしようとしてこのありさまだなんてカッコ悪すぎ……。
 でも、それより何より――

霧切 「まだ早いけれど、先に部屋に戻りましょう」

空木 「……」

大門 「ちゃんと休むんだぞ!? リーダー命令だかんな!!」

空木 「うん……」

霧切 「いきましょう」

 こればかりは大人しく従うしかなかった。



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