過去ログ - 戦艦水鬼「光溢れる水面に、わたしも」
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3:名無しNIPPER[saga]
2015/03/24(火) 13:48:12.87 ID:qsbs6+9v0

 十二隻の内訳――戦艦が二、航戦が一、正規空母が一、航巡が一、軽巡が二、重巡が一、雷巡が一、駆逐が三。数の多寡は即ち戦力の多寡。そして差でもある。
 いや、やめようと戦艦水鬼は首を横に振った。戦いは頭でするのではないと彼女は思っていた。
 それになにより。

 この高揚に水を差すのもつまらないではないか!

 彼女の艤装が応えるかのようにうぉおおおんと啼いた。開戦を告げる喇叭だった。

 まず敵艦隊後方からの援護射撃により、ネ級の片一方が撃沈する。ヲ級は小破にすらならない掠り傷。
 初射よりも先に一隻が潰された。その事実は、けれど、彼女らの速度を加速させるばかりである。

 続いて航空戦。爆戦が、それを護衛する烈風が、新型艦載機を次々と撃ち落としていく。こちらの擁する戦闘機はおおよそ二百。対するあちらは八十にも満たない。多勢に無勢のはずであるのに、それをひっくり返す艦戦たち。
 数の多寡は戦力の多寡ではなかったか。青い空母のなんという練度であろうか。
 ヲ級はこちらの被害を押しとどめるだけで精一杯のようだった。航空優勢をとられたが、雷撃も爆撃も届きはしない。よしと見るか、悪しと見るか。



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