過去ログ - 戦艦水鬼「光溢れる水面に、わたしも」
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/03/24(火) 13:48:49.54 ID:qsbs6+9v0

 更に続く。甲標的による雷撃――戦艦水鬼への直撃弾を戦艦棲姫が庇った。炸薬が派手に炸裂し、艤装の一部をもぎ取っていく。それでも小破に至ることはない。硬い装甲と高い火力が、彼女ら戦艦の持ち味である。
 そして、遺憾なく発揮されるのは、十分に近づいてから。

 あっはぁ、と艶かしい声が出たのを、彼女はどこか他人事のように聞いていた。

 撃ちかたよぉい、と遠くで聞こえる。
 戦艦三隻の主砲がこちらを狙っているのが見える。

 艦隊旗艦を勤めるは番傘。その後ろに修験道服。しんがりには巨大な艤装も。

 衝撃。

 音速の壁を容易く突破した砲弾が、戦艦水鬼の直衛を勤めていたネ級を跡形もなく吹き飛ばした。遅れて、残った腕だけが着水、水へと潜っていく。
 沈みきるところまで見やっている暇など彼女にはなかった。戦いこそがまるで誉れとでも信じているのか、指で緩やかに艦隊を指し示すと、二体の艤装がそれぞれ20inch砲を発射する。


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