5:名無しNIPPER
2015/03/24(火) 22:35:49.43 ID:6IiMbE4+0
俺は目が覚めた。
どうやら眠ってしまったようである。
隼鷹の奴は一升瓶を抱えながら寝ているようである。
漫画やドラマの世界の光景というものは案外現実世界でも見れるのかもしれない。
そんなことを思いながら毛布をたたんでいると
「あら、目が覚めましたか?」
と鳳翔さんがでてきた。
店で寝てしまって申し訳ない…と言うと
「いえ、別に大丈夫ですよ。それよりお会計はどうします?二人で払いますか…?」
と鳳翔さんは言った。
俺が全部払います、鳳翔さんに言うと
「そうなんですか…ではこちらが金額になりますね…大丈夫ですか?」
と鳳翔さんは言った。
鳳翔さんの何とも言えない表情と言葉が気になったが、俺は領収書を見る。
そこで俺は目を疑った。
「隼鷹さんったら店のほとんどのお酒を飲んでしまって…金額も凄い事になってしまったんですよ…」
あの女どんだけ飲んだんだよ…人間じゃねぇ…化け物だ…!
いや…そもそも人間じゃないな…
と現実逃避紛いの思考が頭を巡る。
そもそも、持っている金額が足りない。
ここはクレジットカードが使えず、現金での支払いしかできないからである。
しばらくの間はお金を下ろす暇がない。
さてどうしたものか…誰かに借りようかと悩んでいると
「別にツケでも私は構いませんよ…。いつでもお支払いは大丈夫ですから。」
と鳳翔さんは言ってくれた。
とても有難く、また、とても情けなかった。
そもそもこの金額は予想外であり、奢りと言っても限度があるだろうに…
頭が痛くなってきた…。
「提督…大丈夫ですか?顔が青いですよ…。」
隼鷹には二度と酒を奢らない。そう心に決めたのであった。
16Res/7.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。