37:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 03:31:47.22 ID:bP5oZOI8O
新一「......」
灰原「......本当にあれで良かったの?」
新一「ああ。すぐ死んじまう人間。あるいは、待たせておいていざ現れたらすぐ死んじまう人間。どっちにしろそんなヤツが側にいるのは残酷過ぎる」
新一「それなら、キチンと別れを告げる方が良い。新しい道を開いた方がな......」
灰原「あなた自身は?それで良いの?」
新一「良か無いさ。でも、決めた事だからな」
灰原「そう。なら何も言わないわ。で?これからどうするの?」
新一「さあ、な。ウソにする訳にも行かないから、外国にでも行くかな」
灰原「そう。寂しくなるわね」
新一「何言ってんだよ。オメーも一緒にだろ?」
灰原「え?」
新一「俺は蘭に別れを告げる為に薬を飲む事を選んだ。でも、他の事は何も言って無いぜ」
灰原「......でも、良いの?」
新一「......ああ」
新一「......あの時、オメーが言ってくれた言葉。嬉しかったぜ」
新一「......こんな、他の女に未練のある男だが。もし良ければ、一緒に居てくれないか?」
新一「イヤなら、構わない。でも、オメーがイヤじゃ無いなら」
新一「......最期まで、付き合ってくれないか」
灰原「......イヤ」
新一「え?!」
灰原「な、訳無いじゃない。こちらこそお願いします。私はあなたに付いていくわ。命が尽きてもね」
新一「......ありがとう、灰原」
灰原「それで?どこに連れてってくれるのかしら?」
新一「そうだな、お互いに行った事の無いところにでも行ってみるか」
灰原「分かったわ。じゃあ」スッ
新一「......ああ」スッ
ギュッ
灰原「......事件には巻き込まれないように頼むわよ?」
新一「ハッ、俺もごめんだよ」
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