過去ログ - 安部菜々、プリキュアになる。
1- 20
17: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/03/26(木) 01:01:12.38 ID:avES/eip0
 菜々は握っていた金棒を怒りに任せて投げ捨てた。放り投げだされた鈍器は、ビルを直撃し、また1つ、ビルが倒壊した。
 確かに物騒だった。

「……プロデューサーさん! 他には!」

 菜々は何も見なかったことにした。

「シンデレラチャカ」

「却下!」

「シンデレラドス」

「なんでさっきから血なまぐさいんですか!! 名前が極道のそれですよね!!」

「はぁ、すいません」

「もうそのアイテム全部貸してください! ナナが自分で使えそうなの探します! 全部で何個あるんですか!」

「346個……です」

「多 い ! ! 親御さん涙目ですよ!!!」

 アイテム数が尋常じゃなかった。それだけ種類が豊富ということなのだろうが、それにしても多い。スイッチ40個でも充分多かったというのに。

 とりあえず、10個ほど受け取った菜々。
 試しに順番に挿していった。もちろん、さっき会話の間にも敵と戦っていたが、菜々は何度か敵を遠くまで蹴り飛ばし、時間を稼いでいた。
 今も、敵は遠くからこちらに向かって走ってきている途中だ。

 菜々がグラススリッパを挿す。

『グラススリッパァ!! シンデレラ武装!』

 今度手に現れたのは、りんごだった。真っ赤でつやつやしていて、新鮮さあふれる美味しそうなりんご。
 食べることによってパワーアップを果たすものなのだろうかと、菜々はそのりんごに恐る恐る口を近づけた。

「……それは、シンデレラ毒リンゴです!」


「白 雪 姫 ! ! ! 」


 菜々はりんごを握りつぶした。プリキュアとなった彼女は握れるサイズなら石だって砕くことが出来る。りんごを握力で破壊することなど造作もないことだ。
 そうこうしている間に、敵はもうすぐそこまで迫ってきていた。
 まともなものはないんですか! と1人突っ込みをしながらまたグラススリッパをシンデレラ香炉に挿しこんだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
42Res/57.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice