19: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/03/26(木) 01:03:25.35 ID:avES/eip0
顔面蒼白になりながら、キャスータは震えていた。予想以上の威力に戦慄しているようだ。
それは菜々も同じだが。
あまりの必殺技に、菜々自身もう呆けるしかなかった。
完全に、本気出せば地球を破壊できるレベルである。
「……ぅ、うわぁああ!! 化物だぁ!!」
キャスータが逃げるように背を向ける。
その刹那、キャスータの心の臓を何かが貫く。
「……が」
キャスータは、そのまま糸が切れたように地面へと頭から落下する。だが、彼の体は地面にぶつかる前に消えてしまった。
「敵に背を向ける仲間などいらぬ」
貫いた何かが飛んできた方向、その方向に目を向けると、3人の人ならざる者が浮かんでいた。
「やつは我々の中でも最弱……」
「まったく、マースコミディアのいい面汚しよ」
「今度は我々が相手をしよう、シンデレラプリキュア」
「あ、あれは! アナウンーサ! レーポタ! コーメンテタ!」
プロデューサーが目を見開く。その様子を見て、菜々はその3人が只者でないことが分かった。
ギリっと戦闘態勢に入る。
「杏さん! 飴を10個追加します! 菜々さんのサポートを!」
すると、どこからともなく杏は降ってきた。
ずんっ! と地面にヒビを入れて立ち上がった杏の顔は、というか、目は輝いている。
「プロデューサー! 絶対だからね!」
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