24: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/03/26(木) 01:07:36.51 ID:avES/eip0
「うわっ! うわわっ!! ひ、卑怯ですよそんな防御! 正々堂々勝負してください!」
色々な武器を出しては、攻撃しているが、まるでレーポタには当たらない。涙目で幸子は逃走する。
「お前こそ逃げてないで正々堂々勝負しろ!」
「それは無理な相談ですー!」
風の塊を放つレーポタ。幸子は直撃しないように避けるだけだ。
「……サポートする」
逃走する幸子の隣に、気が付くと杏が並んでいた。
杏は幸子と共に動きながら、いつの間にか取り出したシンデレラ手榴弾を地面に向けて投げた。追ってきていたレーポタは脚を止める。
爆発で砂埃が舞った。
「目くらましか! 小癪な!」
レーポタは、纏う風で砂埃を払った。
だんだん視界がクリアになってくる。
「防御している風の視覚化完了っ。風の流れ把握。ファイヤー」
間の抜けた声を出しながら、杏はシンデレラチャカの引き金を引く。
銃口を向けた先は、お世辞にも的を狙っているとは言えない方向だ。
だが、風に流される銃弾は、方向を徐々に変え、レーポタの肩を射抜いた。
「ぐっ!」
レーポタが攻撃を喰らったことにより、纏う風の流れに隙間が出来た。
そこに滑り込むように入った杏。
『ファイナル シンデレライドゥ』
レーポタのすぐ目の前。風が杏の髪を激しくなびかせる。
「この距離なら、防御の風も関係ないよね」
『フフフフニャフニャ!』
近距離で放たれるビーム。それは纏う風ごと吹き飛ばす。レーポタも、コーメンテタ同様木っ端微塵に吹き飛んだ。
後ろにあったビルも吹き飛ぶが、特に杏は気にしない。
「ふー、終わりー」
「……もう杏さん1人でいいんじゃないですかね……」
幸子は笑顔を強張らせながらそんな事を呟く。
事実、敵2人をあっという間に撃退したのだ。その実力は間違っても低くない。
やる気を出せばやれるアイドル。それが双葉杏という人間だ。
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