過去ログ - 安部菜々、プリキュアになる。
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31: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/03/26(木) 01:12:43.91 ID:avES/eip0
 深々と頭を下げる。
 彼も怒っているわけではなく、困った表情をしながら顔をあげるように促した。

 そう、全部夢。
 菜々が寝ている間に見た、夢だったのだ。

(なんか、ナナ凄い恥ずかしいですね……)

 顔が赤くなっているのか、熱を覚ますように菜々は頬に手を当てた。
 寝ぼけながらプロデューサーに恥ずかしいことを聞いてしまってもいる。

「では、事務室に来ていただけますか?」

「は、はい!」

 大きな体のプロデューサーの背中を追う菜々。
 今でも、夢の事は鮮明に覚えていた。

(うん、プリキュアではないけど、菜々はアイドルを絶対諦めないですよ)

 そう心に強く誓う。
 夢の中に出てきた敵は、菜々の弱い心が生み出したものだったのかもしれない。

 これから、またアイドルとしての新しいお仕事が待っている。
 どんな仕事なのだろうか、と期待に胸を高鳴らせながら、プロデューサーの事務室への扉をくぐった。
 菜々の、トップアイドルへと続く坂道は、まだ登り始めたばかりだ。




「単刀直入に申し上げます。菜々さん。私と契約して、魔法少女になっていただけないでしょうか」

「…………はい?」

 ……ちゃんと、坂道登っているのだろうか……。



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