過去ログ - 死と悪魔のリドル
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/03/26(木) 04:33:30.40 ID:aQYsHvgpO
轟音。私は瞬時に仕掛けたコンポジション4が起爆したことを理解した。
やった、今回は不発じゃなかった。
不謹慎にも私は標的が粉々になったことを喜ぶ。
いや、待て。私ははやる気持ちを抑えながら、腕時計を確かめた。
タイマーは3時ぴったりに作動するようになっていたはずだ。
しかし、何度見返しても針は52分を指したままだった。
冷たい汗が気味悪く額を伝う。
最悪の場面が脳裏にこびりついたまま離れない。
まだイレーナ先輩が……イレーナ先輩!
私は叫び出すのを堪えながら駆け出していた。


真っ赤な炎は油を注いだように激しく燃え、
黒い煙は渦を巻きながら、闇夜に溶け込んでいく。
我ながら見事な出来栄えだった。
私は顔を焦がす熱も気にならないほど、それに目を奪われていた。
てらてらと光る臓物。それに埋もれたロザリオ。
生臭さが鼻を刺激する。
私はイレーナ先輩だったものに胃の中身ををぶちまけた。


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