過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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◆ldFfAbiRv2
[saga]
2015/05/09(土) 20:43:22.01 ID:2zaFcVuO0
「きゃぁっ!」
凄まじい衝撃が周囲を揺るがし、あたりは騒然となる。
向こうの広場にあった建物が、何の前触れもなく爆発したのだ。
ルカ(まさか――――別の問題が起きている!?)
僕がそう警戒を強めた時だった。
マーメイド「あの建物は・・・人魚の学校!?た、大変!」
血相を変え、メイアさんは爆発のあった建物の方に駆けていく。
ナタリアポートの住民たちも、爆発した建物へと集まり始めた。
アリス「火薬の臭い・・・爆弾によるものだな」
アリス「向こうではこういうことは起きていたのか?」
アリスの質問に僕は頭を振った。
倒壊した建物から、大勢のマーメイドが這い出してきた。
駆けつけてきた兵士たちが瓦礫を押しのけ、負傷者の救出が始まる。
僕達は人ごみに紛れながら、救出作戦を見守るのみだった。
漏れる声からして、幸いにも死者はでなかったようだ。
僕がほっと胸を撫で下ろした、その時だった―――
―――見慣れた顔が、群衆の中に混じっていたのだ。
ルカ「ラザロさん・・・?」
アリス「・・・どうした?ルカ・・・?」
ラザロさんは、そのまま群衆の中に紛れてしまった。
まさかとは思うけどあの爆発は――――
アリス「・・・・・・どうした、ルカ。汗だらけだぞ」
ルカ「一瞬知り合い居たんだけど・・・見失った」
アリス「あの薄汚く下品そうな男か」
ルカ「うん・・・向こうの世界では、ね。父さんの親友なんだけど・・・」
ルカ「・・・・・・旅を続けよう、アリス」
アリス「そんな状態で旅ができるか。気になって仕方ないのだろう」
アリス「あの安宿でしばらく休むぞ」
ルカ「うん・・・」
僕たちはこうして、安宿にチェックインした。
アリス「あの下品そうな男は何者なのだ?」
ルカ「あの人は・・・ラザロさん。父さんの親友・・・向こうの世界ではね」
ルカ「今まで向こうの世界との差異に驚いていたけど、この事以上に大きな差異はほとんど無いよ」
向こうの世界でもサン・イリア王の暗殺の下手人っていう濡れ衣はあるけど・・・僕は言おうとした言葉を飲み込んだ。
ルカ「本来のこの世界の僕の記憶があれば分かりそうなんだけど・・・」
アリス「・・・そういえば、貴様は日記をつけていたな。それを読み直せばいいのではないか?」
アリスがもっともらしい提案をする。僕も僕自身の日記をざっとしか読めていないのだ。
ルカ「でも―――そうすると、イリアスヴィルに戻らなきゃいけなくなるよ?」
アリス「分からないことを放置し続ける方が問題だろう。急ぐ旅ではないのだ」
アリス「冒険にひと段落ついたら、イリアスヴィルに戻って読めばよかろう」
ルカ「そうだね・・・」
旅の方針を決めた時だった。
アリス「ところで、話は変わるが・・・余は腹が減った」
ルカ「えっ・・・うわっ!」
アリスは唐突に、僕の体を尻尾で巻き上げてきた。余りの唐突さに反応すらできない。
アリス「少し、腹ごしらえをさせてもらうぞ・・・」
ルカ「お手やわらかに・・・」
ここまで巻き上げられたら、流石に振りほどけない。僕は早々に諦めた。
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