過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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◆ldFfAbiRv2
[saga]
2015/05/09(土) 20:55:55.82 ID:2zaFcVuO0
ルカ(違和感を感じるところは―――――ない)
玉座に座っているサン・イリア王に違和感はない。
どうやら爆弾によるテロ自体が起きていないようだ。
衛兵隊長「お連れしました」
サン・イリア王「ふむ、では下がるがよい。この者に内密の話があるのだ」
サン・イリア王は早々に衛兵隊長を下がらせた。
ルカ(それにしても内密の話って一体―――)
サン・イリア王「ルカと名乗る旅の者よ・・・。ひとつ、無礼な質問を許してもらいたい」
ルカ「はい・・・」
サン・イリア王「お主・・・洗礼を受けていない、ということはないか?」
僕は一瞬迷った。
この世界では洗礼は受けていない。でも――――
向こうの世界のミカエラさんが、最後の力を振り絞って洗礼をしてくれている。
ルカ(でも・・・きっとこの世界限定のことだよな)
ルカ「はい・・・僕は洗礼を受けていません」
するとサン・イリア王はかっと目を見開き――――
サン・イリア王「おお!やはりお主こそが、イリアス様のお告げにあった通りの・・・!」
ルカ「・・・え?」
茫然とする僕を尻目に、サン・イリア王は語りだした。
どうやら、僕が来ることをイリアス様はサン・イリア王に告げたそうだ。
「魔王を倒すもの」として――――
サン・イリア王「では祝福なき勇者よ、道を示そうぞ!」
サン・イリア王「このセントラ大陸に住む、三人の賢者を訪ねよ!」
サン・イリア王「そして彼等に己が力を示し、それぞれの証を授かってくるのだ!」
サン・イリア王「三賢者に認められた者にのみ、私はこれを授けよう!」
王の玉座の隣には、いかにも立派そうな剣がおいてあった。でも―――
ルカ(あの剣・・・ただ立派なだけのガラクタだ・・・)
装飾品としては立派なものだが、武器としてみれば見た瞬間に分かるほどの駄作。魔力も何も込められていない。
アリスもそれを察したようだ。
アリス「下らん茶番だ、付き合っていられるか」
アリスはおもむろに、その剣の前に歩み出ると――――剣を掴みあげた。
その瞬間、剣は粉々に砕け散ってしまった!
サン・イリア王「な、なんと―――!」
サン・イリア王は顔面蒼白になり、ガタガタと震えはじめ、目は虚空を向いている。
アリス「この後は四精霊の地を訪れ、彼女たちの力を借りるがいい」
僕は黙って頷く。
その時だった。サン・イリア王が錯乱し始めたのだ。
衛兵隊長「お、王・・・どうなされたのですか!?」
衛兵隊長「こっ、これは!「女神の宝剣」が粉々に!?」
王の間に飛び込んできた衛兵隊長は、たちまち血相を変えた。
衛兵隊長「ル、ルカ殿・・・これは・・・!?」
ルカ「これは――――魔王が突如現れて、剣を砕いたんです」
嘘は言っていない。
たちまち城内は大騒ぎとなってしまう。
どさくさに紛れて、僕とアリスは王の間を後にしたのだった。
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