過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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164: ◆ldFfAbiRv2[saga]
2015/05/12(火) 21:08:49.16 ID:/PvY6rRg0
ルカ「アリス・・・」

アリス「ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
アリス「邪神様、初代魔王様、どうか余をお救い下さい・・・」

アリス「もう、悪いことはしません・・・きつねをいじめたりはしません・・・」
アリス「きつねの耳を引っ張ったり、尻尾を踏んだり、油揚げを奪ったりしません・・・」

その弱弱しい姿を見て、僕の怒気は霧散してしまった。

ルカ「アリス、ここにはゾンビ研究をしているネクロマンサーがいるんだ」
ルカ「みんな、そいつが悪いんだよ。こっちの方に逃げてこなかった?」

アリス「みんな、そいつが悪いだと・・・?それは確かか?」

アリスは目を光らせ、ゆらりと立ち上がった。

アリス「そいつのせいで、余はこんな目に・・・許さん、出て来い!」

アリスの目がぎらりと光ると――――少し離れた所にある棺が爆発した。

クロム「ふぎゃっ!」

焼け焦げた棺から、クロムが転がり出る。

ルカ「あんなところに隠れていたのか」

僕の横をすり抜け、アリスは倒れ伏すクロムの脇に立つと―――
尻尾でぴしぴしとぶん殴り始めた!

クロム「なんじゃ、貴様! 何処の妖魔じゃ・・・ がふっ! げふっ!」

アリス「貴様のせいで、余がこんな目に・・・」

クロム「へぶっ! あうっ! や、やめんか・・・あうっ!」
クロム「や、やめ・・・もう許して・・・」

泣きが入ったクロムを、アリスは容赦なく打ち据える。

ルカ「待って。アリス・・・僕もこいつに用があるんだ」

僕はクロムの胸倉を掴み上げると―――

ルカ「とりあえず、殺した人たちに懺悔しろ」
ルカ「さもなくば―――こっちの剣で、さっきの一撃を手加減なしで見舞うぞ」

クロム「し、知らん!確かにこの館に生存者はいないが―――」
クロム「儂は一人たりとも殺しておらんぞ!」

クロム「第一こんなに死体がある場所なら、殺す意味が無かろう!」

ルカ「言われてみれば―――」

ネクロマンサーになったことは無いけど、確かにその通りだ。
僕はクロムを地面にゆっくり下ろす。
クロムは声をあげずに、一目散に逃げ出した。



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