過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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◆ldFfAbiRv2
[saga]
2015/05/14(木) 23:20:07.15 ID:Exoy4KHp0
スフィンクス「では、問おう。朝は4本足、昼は―――」
余りにも簡単すぎる質問に拍子抜けした。
おとぎ話でも効いたことのある有名な問題だ。
その答えは―――
ルカ「人間・・・」
サラ「そんなの、子供でも知ってる謎々ね」
僕たちはあっさりと答えを口にした。
しかしこんな謎かけで終わるわけがない。
僕は気を引き締めた。
スフィンクス「正解だ。正解した汝達に説明するまでもあるまい」
スフィンクス「では続けて問おう。妾が、このような謎かけを汝達に投げ掛けるのは何故か?」
僕はサラに目配せをする。サラは首を横に振った。
ルカ(なるほど―――)
向こうの世界でのスフィンクスの事を思い出す。
確かあらゆることに倦んでしまったとか言っていたような―――
そしてスフィンクスは初代サバサ王の妻。そのことを考えれば答えは―――
ルカ「人は儚い存在だって事を、悟らせるため」
スフィンクス「その通りだ、人の子よ。人という身は、脆く儚いものなのだ」
スフィンクス「魔獣たる妾よりも、ずっとな・・・」
スフィンクス「では、これが最後の問いかけだ」
スフィンクス「つまり、汝達の受ける最後の試練でもある―――」
スフィンクス「なぜ汝達は、この試練を受けようとしたのか」
スフィンクス「その理由を、偽りなく述べるがいい」
ルカ(――――!い、言えない!勘違いからの成り行きだなんて―――!)
適当な事を言えば間違いなく戦闘になる。
かといって本当のことを言っても戦闘になる。
どうしようもない僕は、サラに任せることにした。
ルカ「・・・・・・答えは、サラに任せるよ」
サラ「え・・・私・・・?」
サラは、きょとんとした表情を浮かべる。
スフィンクス「回答を放棄するのか?ならばその理由を述べよ。妾が納得できぬものならば――――」
ルカ「そもそも、ここに試練を受けに来たのは僕じゃない」
ルカ「別件で来て、サラに付き添う事になっただけなんだ」
ここは正直に言っておこう。
サラに全てを丸投げする形ではあるが、これ以外に道はない。
ルカ「だからさっきの質問は、僕に答える資格はない。答えるべきはサラなんだよ」
スフィンクス「ふむ、汝の言葉には確かに理がある。では、そちらの娘に聞くとしよう」
サラ「悪いけど私、気の利いた答えなんてできないから」
サラ「私が試練を受けたのは、愛する人と結ばれるためよ!」
スフィンクス「・・・・・・」
その答えを聞き、スフィンクスは黙り込んでしまった。
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