過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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◆ldFfAbiRv2
[saga]
2015/05/14(木) 23:20:41.49 ID:Exoy4KHp0
サラ「なによ、文句でもあるの?」
サラ「正義のためとか、栄誉のためとか、そういう答えの方が良かった?」
スフィンクス「そのような答えなら、躊躇なく汝達を食らっておったわ・・・」
スフィンクス「この竜印の試練は、人間と魔物の婚姻の為のもの」
スフィンクス「しかし、本当にそのような目的で試練を受けに来た者はおらぬ」
竜印の試練にはそんな意味合いがあったのか――――
僕はスフィンクスの語る言葉に納得してしまった。
人と魔物が結ばれても、人間の方が先に死ぬということを悟らせるため。
これこそが竜印の試練の真の試練だったのだ。
ルカ「僕もこの話は忘れないよ・・・」
向こうの世界で魔物の人間は睦まじく暮らしてる。
でもその陰にこういう事があるのだということを心に刻んだ。
スフィンクス「さて、最終試練は両名とも合格とする」
スフィンクス「それでは、竜印の試練を潜り抜けたあかしを与えよう!」
すると僕の手の甲に竜の顔を形象化したような紋章が浮かんだ。
サラ「今のが・・・証?!」
どうやらサラの手の甲にも同じものが浮かんだようだ。
ルカ「さて―――目的も果たしたんだし、サバサ城に帰ろうか。サラ」
サラの目的は達成されたのだ。拘ることはもうないだろう。
サラ「えっ・・・あんたの目的って・・・」
ルカ「サバサ城から脱走したお姫様の確保だよ。3日も帰ってないから大騒ぎだよ」
スフィンクス「さて・・・揉め事も収まったようだな。ついでに、これを持って行くがいい」
僕たちの目の前に置かれたのは―――とても美しい宝玉だった。
恐らくプチラミア達から渡された宝玉の色違いだろう。
スフィンクス「それは、イエローオーブと呼ばれる魔道具」
スフィンクス「このピラミッドに死蔵すべきものでは無いが、財宝狙いの盗賊どもにくれてやるのも面白くない」
スフィンクス「いっそ、汝達が持って行くがよい」
ルカ(用途は不明。でも持って行かなきゃいけない気がする・・・)
ルカ「ありがとうございます」
「イエローオーブ」を手に入れた!
ルカ「スフィンクス・・・これは?」
スフィンクス「それは、聖なる翼を蘇らせるためのものよ。まあどうせ、6つ揃いはせぬ」
スフィンクス「・・・ではさらばだ、人の子達よ。あの方の様に、いつ如何なる時も気高くあれ」
そう言い残してスフィンクスは消えてしまった。
ルカ「じゃぁ・・・さっさと戻ろうか」
僕はサラの肩に手を置く。
サラ「え・・・何?」
ルカ「テレポート」
テレポートを詠唱すると、あっという間にピラミッド前にたどり着いた。
アリス「おお・・・戻ってきたか。って・・・普通に出てこなかったよな!」
アリス「まさかまた時魔法じゃ・・・」
サラ「時魔法!?えっ・・・それって―――」
アリスとサラが何か喚こうとしているが、僕は無視する。
ルカ「無補給で疲れてるんだ。さっさと戻るよ」
サラの肩に手を置いたまま、ヒト型アリスの肩に手を置くと―――
ルカ「ワープ!」
こうして僕たちは一瞬でサバサまで戻ってきたのだった。
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