過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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186: ◆ldFfAbiRv2[saga]
2015/05/14(木) 23:20:41.49 ID:Exoy4KHp0
サラ「なによ、文句でもあるの?」
サラ「正義のためとか、栄誉のためとか、そういう答えの方が良かった?」

スフィンクス「そのような答えなら、躊躇なく汝達を食らっておったわ・・・」

スフィンクス「この竜印の試練は、人間と魔物の婚姻の為のもの」
スフィンクス「しかし、本当にそのような目的で試練を受けに来た者はおらぬ」

竜印の試練にはそんな意味合いがあったのか――――
僕はスフィンクスの語る言葉に納得してしまった。

人と魔物が結ばれても、人間の方が先に死ぬということを悟らせるため。
これこそが竜印の試練の真の試練だったのだ。

ルカ「僕もこの話は忘れないよ・・・」

向こうの世界で魔物の人間は睦まじく暮らしてる。
でもその陰にこういう事があるのだということを心に刻んだ。

スフィンクス「さて、最終試練は両名とも合格とする」
スフィンクス「それでは、竜印の試練を潜り抜けたあかしを与えよう!」

すると僕の手の甲に竜の顔を形象化したような紋章が浮かんだ。

サラ「今のが・・・証?!」

どうやらサラの手の甲にも同じものが浮かんだようだ。

ルカ「さて―――目的も果たしたんだし、サバサ城に帰ろうか。サラ」

サラの目的は達成されたのだ。拘ることはもうないだろう。

サラ「えっ・・・あんたの目的って・・・」

ルカ「サバサ城から脱走したお姫様の確保だよ。3日も帰ってないから大騒ぎだよ」

スフィンクス「さて・・・揉め事も収まったようだな。ついでに、これを持って行くがいい」

僕たちの目の前に置かれたのは―――とても美しい宝玉だった。
恐らくプチラミア達から渡された宝玉の色違いだろう。

スフィンクス「それは、イエローオーブと呼ばれる魔道具」
スフィンクス「このピラミッドに死蔵すべきものでは無いが、財宝狙いの盗賊どもにくれてやるのも面白くない」

スフィンクス「いっそ、汝達が持って行くがよい」

ルカ(用途は不明。でも持って行かなきゃいけない気がする・・・)

ルカ「ありがとうございます」

「イエローオーブ」を手に入れた!

ルカ「スフィンクス・・・これは?」

スフィンクス「それは、聖なる翼を蘇らせるためのものよ。まあどうせ、6つ揃いはせぬ」

スフィンクス「・・・ではさらばだ、人の子達よ。あの方の様に、いつ如何なる時も気高くあれ」

そう言い残してスフィンクスは消えてしまった。

ルカ「じゃぁ・・・さっさと戻ろうか」

僕はサラの肩に手を置く。

サラ「え・・・何?」

ルカ「テレポート」

テレポートを詠唱すると、あっという間にピラミッド前にたどり着いた。

アリス「おお・・・戻ってきたか。って・・・普通に出てこなかったよな!」

アリス「まさかまた時魔法じゃ・・・」

サラ「時魔法!?えっ・・・それって―――」

アリスとサラが何か喚こうとしているが、僕は無視する。

ルカ「無補給で疲れてるんだ。さっさと戻るよ」

サラの肩に手を置いたまま、ヒト型アリスの肩に手を置くと―――

ルカ「ワープ!」

こうして僕たちは一瞬でサバサまで戻ってきたのだった。


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