過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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◆ldFfAbiRv2
[saga]
2015/05/15(金) 22:28:12.91 ID:CSXxsTQa0
ルカ「さぁ。大人しくお縄に着くんだ。お前は酷いことをし過ぎた」
リリィ「酷いこと・・・?私が、この村に?逆よ!私が、この村に酷いことをされたのよ!」
リリィの感情が爆発する。
そしてリリィは己の身の上話は始めた。
リリィ「――――私と母が、どれだけ辛く惨めな思いをしてきたか、あなたに分かる・・・?」
ルカ「不幸自慢は、それで終わりか?」
ルカは容赦なくエンジェルハイロウをリリィへと突き下ろす!
会心の一撃!リリィに800のダメージ!
ルカ「お前が何をされたか じゃなくて、お前が何をしてきたかなんだよ!」
ルカ「迫害される苦しみを知っているお前が、なぜそれを他人に振りまいた!」
ルカは更に容赦なくエンジェルハイロウをリリィへと突き下ろす!
会心の一撃!リリィに900のダメージ!
リリィ「そんな綺麗事を・・・!この村の連中なんて報いを受けて当然よ!」
ルカ「・・・っ!向こうのお前は違った!方法は間違ってはいたけれど、それでも同じ境遇の人間を救おうとしていた!」
ルカ「その良心の欠片すらお前にはないのか!」
ルカ「もういい。少しは可能性を信じたかったけど、もういい」
ルカ「完全に戦闘不能になれ」
ルカは両手で容赦なくエンジェルハイロウを突き下ろす!
会心の一撃!リリィに1000のダメージ!
リリィ「こ、こんな・・・私の力が・・・」
リリィの両腕が消散し、人間の腕に戻ると、リリィは地面に倒れ失神した!
リリィをやっつけた!
満身創痍のリリィは地面に横たわったまま動かない。いや、動けない。
殺してこそいないが、暫くの間は自力で動くことは不可能だろう。
ルカ「村人に引き渡そう・・・」
僕に出来ることは、正当な裁きが成されることを祈るのみだった。
その後領主の館に捕らえられていた者たちは、みな解放された。
リリィの魔力が封じられると同時に、皆我に返ったのだ。
村内では再開の光景をあちこちで見れる一方
戻って来ない者を呼ぶ声が、あちこちで悲痛に響く。その中に――――
女性「姉さん・・・!ルシア姉さんは、いないの・・・!?」
ルカ(ルシア?!)
ルシアは確か向こうではレジスタンスたちのリーダー。
あの魔術を外に広めまいとする筆頭存在だったが―――
ルカ(こっちの世界では――――残念だ)
僕は向こうでの仲間を1人失っていた。
青年「勇者様には、どれだけ感謝してもし足りない・・・歓迎の準備は出来ているから―――」
ルカ「いえ・・・結構です。ぢうかリリィに、戦闘かつ厳正な裁きを」
僕はそう告げると、足早にその場を離れた。
そして、村の外れまで来たとき―――アリスが、僕の後ろに立った。
アリス「浮かない顔だな。どうした?円満解決のはずだろう?」
ルカ「向こうで領主・・・リリィは間違ってはいたけれど、彼女なりに同じ境遇の人を救おうとしていた」
ルカ「同じ人物のはずなのに・・・どうして大きく違ってしまうことがあるんだろう」
「自分の耳には今も悲痛な叫びをあげる女性の声が聞こえる」
そう告げて僕たちと戦ったリリィはいなかった。ただ復讐に駆られた醜い女がいただけだった。
ルカ「行こう。アリス。あとは村の人達で決める事だ・・・」
アリス「そうだな・・・」
僕たちは魔女狩りの村を後にした。
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