過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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24: ◆ldFfAbiRv2[saga]
2015/03/28(土) 21:26:27.24 ID:vVRcWFfw0
アリス「さて・・・質問をしよう」
アリス「森での発言然り、ここでの態度然り・・・貴様は余を知っているように思える」
アリス「それもただ見聞きしたような感じではない。まるで共に過ごしてきたかのような―――」

アリスが至極真っ当な質問を投げかける。
僕が逆の立場なら間違いなくアリスと同じことを聞いているだろう。

ルカ「信じてはもらえないかもしれないけど・・・・・・」

下手に隠すよりは素直に話した方が後々問題にならないだろうと感じ、僕は簡単な説明をした。

アリス「へ、並行世界ぃ!?そこで小さくなった余と、お前と、モンスターたちが共に旅をしていた!?」

ルカ「そうとしか言いようが・・・」

これ以上説明できることが無い。何より僕自身がついさっきまでこの状況に混乱していたのだ。

アリス「俄かには信じがたい・・・・・・だが嘘は言っていないようだな」

ルカ「嘘なんてついたって何の利益にもならないよ・・・」

アリス「まぁこの問題は棚上げにしよう。それで、貴様はこれよりどうする?」

ルカ「もちろん旅に出るよ。僕の居た世界じゃ洗礼なんて儀式的なものだったし・・・」

例え洗礼が無くとも冒険はできる。僕の世界で出来たことがこの世界で出来ない道理はない。

アリス「ふむ・・・ならば余もその旅について行こう。貴様が何者なのかを見極めるにはちょうどいい」
アリス「それに余は、この世界を見て回るつもりでいたのだ。理にかなっているだろう?」

ルカ「うん。そうだね。僕の居た世界でも似たようなものだったし・・・」

それに―――世界は違えど同じ仲間と共に旅が出来ることに安堵した。
正直なところ、自分だけが異質な状態での一人旅は相当心細かったのだ。

ルカ「じゃぁ、そろそろ行くか・・・!」

旅の準備は既に終わっていたようだ。
装備を見るにイリアス神殿から帰ってきて、その足で旅に出るつもりだったらしい。

ルカ「アリスは、裏口から出てくれないか?」
ルカ「他の村人に姿を見られると、色々と面倒だし、僕の居た世界より遥かに魔物に対して不寛容だからね」
ルカ「村を出たところで合流しよう」

アリス「分かった、余も無駄な騒ぎは好かん」
アリス「村の外で待っているぞ」

そう言い残しアリスは裏口から出て行った。

ルカ「さて・・・・・・」

いよいよ旅立ちの時だ。
世界が違うとはいえ、今は亡き母さんと過ごしたこの家にも、しばらくは帰ることが出来ない。
・・・・・・と思う。

ルカ「行ってくるよ!母さん・・・・・・!」

亡き母にそう語りかけ、僕は住み慣れた家を後にする。
こうして僕は2度目となる冒険の第一歩を踏み出したのだった。


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