過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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55: ◆ldFfAbiRv2[saga]
2015/03/30(月) 22:52:07.27 ID:AHL7EkK60
ルカ「ぐっ・・・!」

身体の痛みに耐えかねて足元から崩れる。
そこにアリスがやってきた。

アリス「まさか・・・そんな貧弱な武器でグランベリアと一時的にでも互角に渡り合うとは・・・」

ルカ「互角なんかじゃないさ。あと1撃でも食らうか、技を使っていたら僕は動けなかった」
ルカ「それに対してグアンベリアは――――」

アリス「人間と竜族。決して埋めようのない差を貴様は覆したのだぞ」

確かにいっぱしの人間が竜族の剣士を追い払う。
一般的に見れば大金星だ。

ルカ「それでも勝ったなんて思っちゃいないよ・・・」

それでも、あと1撃もらえば僕は動けなかった。負けは負けだ。
僕が気分が浮かないでいるその時だった――――

「ど、どうなったんだ・・・・・・?あの魔族、逃げて行ったのか・・・・・・?」

「ほら、あの少年!あの少年がボロボロになりながら追い払ってくれたんだよ!」

屋内からわいわいと住民たちが出てきて、僕たちを取り囲み始めた。

ルカ「いや・・・僕たちは、その・・・」

「いやぁ。ありがとう!もう少しで、この町は魔物のものになるところだったよ!」

ルカ「いえいえ・・・どうも・・・」

住人達はひとしきり僕たちに礼を言うと、それぞれの日常に戻っていった。
叩きのめされた戦士たちも命に別状はなく、ようやくイリアスベルクは平穏を取り戻したのだ。

アリス「ところでそこの住民A、ひとつ聞きたいことがあるのだが」

住民A「住民Aって俺の事?俺には立派な名前が・・・・・・・ああっ!住民Aになってる!」

アリス「貴様の素性など、心の底からどうでもいい。「サザーランド」という宿を知っているか?」

住民A「えっと・・・・・・そりゃ、西通りに出てすぐだ。老舗のでっかい宿だから、すぐに分かるよ」

アリス「ふむ・・・・・・聞いたか、ルカ!西通りにあるという話だぞ!」

ルカ「サザーランド・・・」

確か僕自身の記憶では1泊10万ゴールドだったような・・・
向こうに居るなら余裕で払える金額だけど、今の僕たちは・・・
それをアリスにいうと怒られるので、黙っていることにした。

アリス「よし、西通りに行くぞ!今晩の宿は決まったな!」

はしゃぐアリスに引き摺られ、僕たちは西通へ向かったのである。
当然満身創痍の僕の状態などアリスには見えていない。


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