過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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◆ldFfAbiRv2
[saga]
2015/04/13(月) 12:04:19.80 ID:ueeYAoj10
ルカ「買い物も終えたし、町から出ようか―――」
やることをすべて終えたので、そう言ってイリアスベルクを後にしようとした時だった。
???「ふふふ・・・・・・見つけたわ、私だけの勇者様!」
その声の主は僕の目の前に姿を現した。
一度見たら忘れようもないその姿は――――誰も得をしない半人半蛇のモンスターだった。
残念なラミア「私の名は――――」
ルカ「アミラでしょ」
残念なラミア「・・・・・・・私の名はアミラ・・・あなたに心奪われた、恋する乙女」
残念なラミア「あなたが私にくれたもの―――ー」
僕は語呂の悪いポエムのようなものを聞き流す。僕は剣の柄を握った。
アリス「気持ちは分かるが、落ち着けルカ」
ルカ「分かってる。分かってるんだ。アミラも仲間だったから・・・」
今の僕を他人から見れば悟ったような目をしているだろう。
そうこうしている内にアミラが住民の皆から歓迎を受けていた。
これも向こうの世界でよくあった見慣れた光景だ。
・・・・・・向こうの世界と同じアミラの姿以外は。
アミラ「今日はあなたに愛を伝えに来たのだけれど、要件はそれだけでもないの」
アミラ「少しばかり、頼みごとを聞いて―――」
ルカ「それってもしかして・・・この町の西の方の洞窟を根城として暴れてる盗賊団の事?」
向こうの世界で得た経験を告げる。
アミラ「・・・・・・」
アミラは黙ってしまった。やはり図星だ。
アミラ「でも決して馬鹿には出来ないわ。何せその盗賊団には―――」
ルカ「ヴァンパイアやドラゴンがいる。でしょ?」
アミラ「・・・・・・」
またしても図星。
アミラ「・・・・・・その盗賊団を打倒してくれないかしら」
ルカ「うん。いいよ」
僕はすぐに承諾する。実際あの盗賊団にはヴァンパイアもドラゴンもいる。でも―――
アリス「あっさりと受けるな。普通なら止めるが・・・知っているのだな」
ルカ「うん。大丈夫だよ」
アミラ「じゃあ、朗報を待っているわ・・・・・・」
そのままアミラは、落ちこんだように地面を這いずりながら去って行った。
アリス「ルカ・・・流石に出番を奪いすぎではないか・・・」
ルカ「アミラのことは嫌いじゃないんだよ。でも・・・うん」
何度見てもあの姿は慣れない。仕方ないじゃないか。
アリス「それに盗賊団の事、知っているのなら敢えて無視することも出来なくないか?」
ルカ「それはしないよ。僕は勇者だし、それに――――」
ルカ(どこで歴史が狂うか分からないからね)
第3のタルタロスの奥にあった並行世界にいたラ・クロワの話を照合する。
確か数十年・・・30年くらいで歴史を踏み外した世界はああなる。この世界をそうするわけにはいかない。
ルカ(異世界を渡ったならどこかにタルタロスがあってもおかしくないはず。でもまだこの世界にタルタロスはない・・・)
まだ3つしかタルタロスに行ってはいないが、タルタロスはタルタロスのある世界にしか繋がらない。
ましてや僕自身がイリアスヴィルで目覚めたとなれば、経験上近くにタルタロスが無ければおかしいはずだ。
仮に近くに無かったとしても、あれほどの大穴があれば話題にもなる。常識にすらなる。
ルカ(それが無いのに異世界に移動した。そうすると・・・)
考えられる可能性は2つ。1つは、まだ発見されていない。もう1つは、そもそも存在しない。
ルカ(そのためにもこの世界を隅々まで見ておかないとね)
こうして僕たちは盗賊団の退治に向かった。
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