過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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93: ◆ldFfAbiRv2[saga]
2015/04/13(月) 12:14:01.79 ID:ueeYAoj10
アリス「ルカ・・・関わりのない人間を―――ってなんだその眼は・・・」

アリスが話しかけてきたが、僕の目を見て驚いたようだ。

ルカ「うん・・・ものすごーく不毛なことをしていると思うと・・・」

アリス「貴様・・・この騒動の原因に気が付いたのか?」

ルカ「原因どころか根本的な、諸悪の根源までね」
ルカ「でも、一番の根っこは言っちゃいけない」

アリス「・・・ならばそこは問わない。この騒動の原因は何だ?」

ルカ「単純にクイーンハーピーと人間との間のコミュニケーション不足」

その後僕はアリスに考えていることをを述べた。

アリス「なるほどな・・・共存している世界から来た貴様からすれば、単純な問題か」

ルカ「でもこの問題の一番の原因は―――向こうの世界では30年前から廃れはじめた「あれ」が原因だよ」

僕は敢えて遠巻きに指摘した。
アリスもなぜ僕がそれを遠巻きに説明してくれたのか察してくれたようだ。

ルカ「少し難しい話をするけど・・・恐らく平行世界の大きな分岐点は、向こうで言う30年前の「大異変」だよ」
ルカ「それがあった世界と無かった世界では、倫理をつかさどる「あれ」の影響力が大きく違うんだ」
ルカ「だから恐らく、この世界で人間と魔物との間にある問題のもっとも根本的な原因は殆ど「あれ」だと思う」

アリス「ならば今すぐにでも叛旗を翻せばいいのではないか?」

ルカ「それは無理だと思う。まず「大異変」が起きていないこの世界じゃぁ、天使に攻撃できるのは恐らく僕だけだよ?」
ルカ「それに・・・こういう問題は草の根運動で解決していかないと、例え上が変わっても変わらないと思う」

アリス「だから結末が分かり切った問題でも、それに身を投じなければならないから不毛・・・というわけか」

僕は無言で頷いた。

そうこうしている内に、襲撃準備が整ったようだ。
こうして僕とアリス、そしてハピネス村の女性たちは東の森へと向かったのであった。

ルカ「・・・ここまでは何事もなく来れたか・・・」

夕暮れ時という時間を選んだのには理由がある。
この時間帯はハーピーがぐっすり眠っている時間だからだ。
それに・・・マスターシーフを経験すれば、気配の1つや2つは消せるようになる。

記憶を頼りにクイーンハーピーの場所を目指す。
記憶通りの樹木に、最も立派な家があった。

おもむろに、一歩を踏み出した時だった。

???「おねえちゃん。あそこに誰かいるよ?」

???「本当だ・・・人間みたいね」

ルカ(しまった!)


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