1:名無しNIPPER[saga]
2015/03/27(金) 23:26:42.58 ID:+ue7O4wKO
私は飢えていた。
命を投げ出した試合。
命を『私』を晒け出した死合いに飢えていた。
そう、言わば全てだ。
己の持ちうる技術、存在そのものを賭けて戦える存在を求めていた。
しかし、そんな相手に簡単に出逢えるものではない。
私は日のある内から酒場で『それ』を捜す。
兵は時間を選ばない、紛い物もいれば本物がいることもある。
今まで『本物』と思った者と戦ったが、全ての試合に勝利した。
しかし今日は違った。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[saga]
2015/03/27(金) 23:34:48.32 ID:+ue7O4wKO
自称用心棒、自称賞金稼ぎ、その他諸々……
そんな彼等とは明らかに毛色が違うモノがいる。
3:名無しNIPPER
2015/03/27(金) 23:40:36.59 ID:+ue7O4wKO
画像貼れるのか……ふーん…
4:名無しNIPPER[sage]
2015/03/28(土) 00:09:20.08 ID:OHcgKg/XO
期待
5:名無しNIPPER[sage]
2015/03/28(土) 01:13:28.26 ID:j+wVzMb3o
うむ
6:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 14:22:42.69 ID:DLoEUIxZO
肉が強張り脚は震えているが不思議と迷いはなかった。
私が何を目的に立ち上がるのかを察したのか、賑やかだった店内が静まり返る。
7:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 14:25:16.27 ID:DLoEUIxZO
無謀な挑戦者か、或いは死にたがり。
そう思われているに違いなかった。
8:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 14:27:32.00 ID:DLoEUIxZO
「この酒、珍しい色してるだろ?
これ実は俺が無理言って作らせて貰ったんだ。
あんたも一杯飲むかい?」
9:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 14:31:14.60 ID:DLoEUIxZO
「その前に一つ訊きたいんだけどいいかな?」
「何だ」
10:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 14:38:59.93 ID:DLoEUIxZO
「ふふ、俺が怖いのか?まあ無理もないけどな」
「黙れ……いいだろう、私が死んだら好きにするがいい」
11:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 14:43:52.94 ID:DLoEUIxZO
「ふふ、俺が怖いのか?まあ無理もないけどな」
「黙れ……いいだろう、私が死んだら好きにするがいい」
12:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 20:24:41.04 ID:81J5eOvGO
※※※※※
「あんたの好きな時に斬りかかって来ていいぞ?待っててやる」
13:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 20:30:35.73 ID:81J5eOvGO
いつも通り、上段に構え真っ直ぐに間合いを詰める。
あっという間に私の間合いだ。
14:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 20:43:21.08 ID:81J5eOvGO
汗一つない、涼やかな顔だ。
よくよく見れば可愛らしい顔をしているな。
15:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 20:48:04.67 ID:81J5eOvGO
柄から離れた刃は腹部に刺さったが、さほど勢いはなく傷は浅い。
更に深く押し込むべく、右足がいち早く反応した。
16:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 20:54:55.16 ID:81J5eOvGO
「それは死ぬことが?」
「いや、お前という存在がだ」
17:名無しNIPPER
2015/03/28(土) 20:57:15.94 ID:81J5eOvGO
つづく
18:名無しNIPPER[sage]
2015/03/28(土) 21:56:26.69 ID:OHcgKg/XO
乙!
18Res/9.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。