過去ログ - 京子「ごらく部日誌、0冊目?」
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14:名無しNIPPER[sage]
2015/03/28(土) 09:36:10.42 ID:D0w8WJdmo

[3月26日(木)


今日はちょっと慌ただしい一日だった。

何を隠そう、今日は初めて私が「一人暮らしをする部屋」に入った日なのだ。親は明日見に来るのだが、私はいち早くこの部屋のいい所を見つけておいて、明日しっかりと親に売り込まないといけない。そのために大家である親戚に秘密裏に頼み込んで、一日早く部屋を見せてもらうことにした。

思った通りの良物件で、学校からの近さ、基本的な生活への利便性も申し分なかった。安全性も問題なし、大家が親戚ということが何より大きい。

家具も何も置かれていないだだっぴろい部屋を見ていると、これからここでどんな生活ができてしまうのかの幻が今にも思い描けるようであった。うるさい親はいないし、友達呼び放題だし、ゲームし放題だ。


……そんな感じで部屋を見せてもらっているとき、ふと机の上に置いてあったこの部屋の鍵が目に付いた。

大きい二重リングに通っている、同じ形の二本のキー。この部屋の玄関用の鍵だ。恐らくここでの生活が決まったなら、この鍵は私のものになるのだろう。

そして同じものが二つということは、一本はスペアのはずだった。私はちゃりとそのカギを取り……二重リングからひとつを外した。



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