過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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102:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:45:31.90 ID:IwlMUGAtO

花粉の本格飛散が伝えられ始めた頃、ぼんやりしていると不意にあることに気がつき古泉に問いかけた。

「なあ、そろそろ部誌製作する頃合いじゃなかったか? ハルヒも暇してるだろうし」

「あなたのその言い方から察するに、件の世界Aでは部誌の製作を行った、ということでしょうか」

「そうだ。だから新生徒会長がお前の裏工作によって祭り上げられたハリボテなのも知っている」

「敵いませんね。本来はそうする予定でしたが、何しろそれどころではないご様子でしたので」

古泉は顔を俺に近づけて、目の真剣さを保ったままニヤケ面をするという高等テクを見せる。

それはまあそうなんだが。いや、待てよ?

佐々木とのことを文章にしておくってのはどうだろうか。

俺の脳みそにしかそれが保存されて無いなんて、真夏にカレーを常温で一晩放置するようなもんだ。

しかも、仮に俺があいつのことを忘れちまったら、誰もあいつを知らない世界になってしまう。

それだけは防がねえとダメだ。

それにこの記憶を掘り起こすことで、どこかに埋もれてるかもしれない鍵が見つかる可能性だってある。

「古泉。部誌、作ろうぜ。書きたいことがあるんだ」




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