過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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109:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:58:46.09 ID:IwlMUGAtO

突然の来訪者の足音が、部屋の光が届く範囲に近づいてくる。

やがて、セミロングの髪を揺らすそのシルエットの正体が明らかになった。

お、お前は――。

「独断専行は許されないわよ、長門さん」

柔らかな笑顔でそう言い放つ姿を見て、俺の頭の警報器がけたたましく鳴り響く。

宇宙人製ヒューマノイドインターフェースその2、朝倉涼子。

気づけば俺は二、三歩後ずさりしていた。なんせ、こいつには二度も命を脅かされてんだ。

一度は暴走した長門のバックアップとして、その次は改変世界の長門の影の部分として。

「なんちゃって。これ、ずっと長門さんに言ってみたかったのよね。あなたも久しぶり、元気にしてた?」

「朝倉、何故お前がここに居る」

「あれ、まだ早かったかしら? 長門さんから説明があったと思うんだけど」

長門の方に向き直しながら朝倉はそう言った。

「長門、どういうことなんだ」

「もう面倒だから私が教えてあげる。長門さんはね、危険分子として思念体の特別監視下に置かれたの」




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