過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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115:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 01:09:46.09 ID:IwlMUGAtO

その夜俺は朝比奈さんと、慣れ親しんだ例の公園、またの名を変わり者達のメッカにて再び合流した。

「何でキョンくんがお願いした時はすぐに時間遡行の許可が出るんでしょう。

 でも、もしかしたらそれが既定事項ということなのかも……」

不思議半分憤り半分という顔つきで朝比奈さんは考えこむ。さあ、何ででしょうね。

なんせ長門の家での顛末と、即席で練った俺の計画を伝えただけであっさり許可がおりてしまったのだ。

そりゃ誰だって憤慨するだろう。

しかも、俺の計画はこうだ。

佐々木の情報が形式を変えたとかいう日の前日に遡り、長門の家に行って事のあらましを言う。

あとはあいつの力でドン! 以上、終わり。なんとお粗末だろうか。

本当にそんなに上手くいくとは露ほども思わないが、深く考えたところで仕方が無い。

ケ・セラ・セラ。それが俺がSOS団に入って学んだことさ。

「では、行きます。目を閉じてください」

これって酔ったりするタイプのやつだったっけか。少し身構え目を閉じると、間も無く平衡感覚を失った。




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