過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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122:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 01:21:16.76 ID:IwlMUGAtO

「なあ、お前……本当にハルヒか?」

「何言ってんのあんた、大丈夫? あ、やっぱり鍵開いてたわ。ほら、さっさと行くわよ」

さっき目にした不気味な笑みが頭から離れない。警戒するようにハルヒの少し後ろをついて歩く。

が、何事もないまま部室に着いた。あれは気のせいだったのだろうか。

部屋の奥に歩み入り、団長席のそばまで来たところでハルヒは立ち止まった。

「さっきまであたし、面白い夢を見てたの」

背を向けたまま、俺に語りかけてくる。

「変な世界だった。みんながあたしのことをまるで見えてないように振る舞うのよ。

 あんたもそうだった。あたしはここにいる、何度そう呼びかけても反応しないの。

 あんたはあたしの知らない女と一緒に居て、あたしはそれを何処か遠くからずっと眺めてた。

 そしたらその女が、あんたが小説に書いてた人間だ、ってすぐにわかったわ。

 ねえ、キョン。佐々木さんって、あんたの何なの?」

振り返ったハルヒはいつもとは全く違う、何処かで見た別人のような雰囲気を漂わせている。




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