過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
1- 20
13:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 21:07:49.21 ID:jVBRPo/YO

どうやら文芸部は人数、活動ともに案外実績があるらしく、部員二名でも部として認められるようである。

公正なクジの結果俺が部長となり、面倒な書類を提出するハメになったことも付け加えておこう。

活動初日、佐々木は本棚に重々しく並ぶ漬け物石に使えそうな書籍を手に取りながら、

「先代が置いて行った本がこんなに有るんだ、しばらくはやるに事欠くということも無いだろう」

と遠足前の子どものように期待感に溢れた調子で言った。

一通りパラパラと目を通した後、今度は尊大な顔を装って俺に視線をよこし、

「机と椅子もちゃんと揃っているし、勉強会もしようと思えば不都合無く出来そうだ」

「まあテスト前とかにする分には良いかもしれんな」

「僕としては今からでも良いんだけれどね。キミが早くも勉学への熱意を欠如させているのはバレバレさ」

まあ俺に勉強への情熱が無いことなんて、授業での様子を見れば佐々木でなくてもわかるだろう。

それはさておき、正直なところ佐々木に勉強を教わるあの時間は嫌いではない。

勉強ばかりというのもアレだが、さっさと家に帰って非生産的に時間を垂れ流すより遥かに有意義だろう。

「何にせよ、ここは僕たちだけの部室だ。何をしていくかはゆっくり決めていこうじゃないか」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
182Res/144.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice