過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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19:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 21:21:10.12 ID:jVBRPo/YO

「さすが部長、よく把握しているね。実に頼りがいがある。

 しかし、それならば別に課外活動という形をとらず二人で外出すれば済む話だ」

少し早口気味になってそう主張する。だが待てよ、話がおかしいじゃねえか。

「そこを拘らないんなら平日にそうすれば良いじゃねえか、他に部員はいないし誰も文句はないだろ」

俺がそう言うと、佐々木は勉強してるふりをして遊んでいるのが親にバレた時のような顔をした。

何かを言いかけて俺から目を逸らし、考え込むように右手で顎を触っていたが、やがてこう言い淀んだ。

「この前提出した活動内容書類には、平日は毎日下校時間まで活動すると書いたじゃないか」

「それはそうなんだが」

そんなもん、別にこだわることか? こいつにしては珍しく、あまり論理的では無い言いぐさだな。

だがこれまた珍しく明らかに落ち込んでいて見るに堪えない。そんなに校外活動したかったのか、お前は。

「まあ、なんだ。佐々木がそうしたいんならそういうことにするか」

「え?」

少しばかり照れくささを覚えた俺は窓の外を見やりながら言い直した。

「休日。ボランティアだかなんだか知らんがやろうじゃねえか、部誌の為に」




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