過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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42:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:17:42.59 ID:jVBRPo/YO
「それは秘密ということにしておこう」
佐々木は今日一番の笑顔でウィンクすると、軽い足取りで部屋から出て行った。
クソ、俺がお前のそれに弱いのをわかっててやってないか?
良く考えりゃ告白もあいつに誘導されたようなもんだし、実は相当の小悪魔かもしれん。
しかし、あいつが俺の彼女になるのか。
顔が自然とニヤけるのをこらえられそうにない。だが、そりゃそうだろ?
その後、戻ってきた佐々木が軽くため息を漏らした以外は何事もなく、いつも通りだらだらと過ごし、
いつも通り一緒に帰った。俺が傘を持ってなかったせいで、それは一味違うものではあったが。
織姫と彦星には悪いが雨も悪くない。
「ようやく僕の所にも甲斐性無しの彦星が来たんだ。彼らも雲の向こうでよろしくやってるさ」
そうかもな。
「これからよろしく頼むぜ、織姫さん」
佐々木は一瞬固まった後、息も絶え絶えという感じに笑い転げ始めた。
「キミは本当にくさいセリフが似合わないね」
そういう気分だったんだよ、悪いか。ま、こいつの楽しそうな顔が見れたから良しとするかな。
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