過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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43:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:18:37.72 ID:jVBRPo/YO
恋仲になったからと言って、俺たちの間で殊更に変わったことは無かった。
と思っていたのだが、数日後の昼休み中、国木田に突然、
「やっと付き合い始めたみたいだね、おめでとう」
と言われ俺は心底驚いた。国木田に言わすと、佐々木に対する俺の様子を見ればわかるとのことだったが、
確かに、今まで親友というカテゴリからはみ出さないように気を遣っていた訳であって、
それをする必要が無くなった以上、佐々木への態度が変わるのも当然のことなのかもしれない。
そういう訳で、俺たちはこれまでにも増して一緒に過ごす時間を増やした。
夏休みはそれこそ毎日のように顔を突き合わせていたし、光陰矢の如しを地で行くような日々だった。
これは重大な秘密なのだが、佐々木と付き合い始めた日から俺は日記をつけている。
もしこれが白日の下に晒されることになったら、俺は富士の樹海に行かねばならないだろう。
特に、夏の終わりのあの日のことは超重要機密事項だ。
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