過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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50:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:28:42.03 ID:jVBRPo/YO
よくこういう時、時間がどれだけ経ったかわからなかった等という話が挙がったりするが、
あれ、これ息どうするの? なんて方に考えが行っちまって、五秒後には唇を離していた。
「……僕も、大好きだよ」
上気した佐々木の顔は核兵器級の破壊力をもっており、気が付いたら俺は佐々木を抱きしめていた。
その後、しばらく余韻に浸るように二人で寄り添っていたが、やがて佐々木が咳払いをして、
「キミはまさしくへたれという奴だね。また僕が据え膳を出してあげたという訳だ」
う……そう言われると何も言えない。
「僕だって恥ずかしいんだからね」
この時俺は、恥じらいを見せる佐々木が異常なまでに魅力的だということに気付いた。
この顔が見れるのなら、俺ももう少し思い切ったことをして良いのかもしれない。
とまあそんな感じで夏の終わりの花火大会は、ほとんど花火無しで終わってしまった。
ま、佐々木の前ではどんな花火も霞むってもんだ。ああ、どうやらまだ俺は浮ついているらしい。
しかし誰も公園の前を通らなかったのがせめてもの救いだ。……通らなかったよな?
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