過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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60:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:54:52.48 ID:jVBRPo/YO

「無理が祟ったのか中3の冬、突然母親が倒れてね。幸いにも生死に関わるということは無かった。

 しかし休職が余儀なくされたんだ。すると少ない手当を案じた父が金銭面の補助を提案してくれた。

 ただあっちにも新しい家族がいて、それほど余裕も無いのだから本心は違ったはずだ。

 そこで僕は自分が公立高校に行けば済む話だと主張したのさ。どこだろうと勉強はできる、と」

そうだったのか。あの時理由を聞こうともしなかった自分に嫌気がする。何が親友だってんだ。

「まだキミと繋がっていられる、押し殺していた想いと向き合える、そう思うと不謹慎だけれど嬉しかった」

「だがどうしてそれが願望なんたらに帰結するんだ。誰が聞いてもおかしいぞ」

「おかしくなんてないさ。この文芸部だって同じことなんだからね。

 僕たちが入学した直後に、本来いたはずの先輩4人が何故か一斉に退部したらしい」

何だって? だが一体何故だ。

「てっきり最後の部員が卒業でいなくなったとばかり思ってたんだが。誰に聞いたんだ?」

「顧問の先生に聞いたらそう教えてくれたよ。コンピ研の部長さんも同じことを言っていた。

 そして今年度に入っても依然としてニューカマーが表れる気配はない。

 だが、生徒会は今年度も変わらず僕たちに十分すぎる予算をつぎ込んでくれる。

 何故だろうか。僕がそう望んだからに他ならない」




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