過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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78:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 23:27:27.94 ID:jVBRPo/YO
空にシミのように存在していた灰色の点が、急速にその大きさを拡大し孔のようになっている。
いや、違う。あれは孔じゃない。あれは――、
「気づいたか。予想通りこの女の閉鎖空間が侵食を始めた。さて、ここからが本番だ」
「ちょっと、何言って――っ!」
ハルヒが声にならない音を漏らす。九曜が音もなく左手でハルヒの襟首を掴み、宙へ持ち上げていた。
身体の自由を封じられていることを示すかのように、首から下は抵抗する力もなく枝垂れている。
「おい、ふざけんな! やめろ!」
「安心しろ、物事には順序というものがある。まだ涼宮ハルヒは殺さないさ。
説明している暇は無い。それに説明したところで意味も無いだろう。シナリオを進めさせてもらう」
九曜がゆっくりと右腕を挙げ、その指先が俺の身体を指した。
ま、まさか……俺は、殺られるのか?
身体が動かない。恐怖からか、それともこれも九曜の力なのか。
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