過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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9:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 21:00:21.03 ID:jVBRPo/YO
新しい環境に身を慣らしつつ新しい授業内容を受け流しているうちに卯の花月も終わりが近づいていたが、
俺と国木田の予想通り、谷口と佐々木の心理的距離が近づくことは無かった。
一方で何の因果か、新しいクラスになった後初めて行われた席替えの結果、
佐々木は窓際一番後ろ、俺はそのひとつ前となり、俺と佐々木は物理的な近接関係を保っていた。
そしてすっかり新生活への新鮮さも失せ、適当に毎日を消化していたある日の休み時間のことである。
「キョンは何かしらの部活に入ろうとは思わないのかい?」
「特にやりたいことも無かったんでな。そういうお前はどうなんだ?」
「とりわけ運動神経に優れた方でもないし、文化系で面白いところがないか巡っていたところさ」
「こうして話題に出すということはお前のお眼鏡に適うところが有ったのか」
「ご名答。そしてキミもきっと気に入ると思う」
「俺は別にそんなつもりは無いんだがまあいいさ、何部なんだ? いや、同好会か?」
「文芸部だ」
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