過去ログ - 【モバマス】幸子「手と手のつなぎ方」
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1: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:34:46.34 ID:jPvgBeoI0
幸子「日曜の街はすごく混んでいますねー」
幸子「けど、プロデューサーさんも幸せものですね! このボクの買い物に付き合えるなんて!」
幸子「さて、まずは服からですね。あっ、はぐれないように手をつないでもいいですよ」
幸子「ボクは優しくてカワイイですからね。プロデューサーさんが迷子になったら大変ですから」
幸子「……なんですかその顔は。今度のライブ? まったく誰に聞いているんですか」
幸子「レッスンも欠かしていませんし、大丈夫に決まって……えっ?」


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2: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:35:23.50 ID:jPvgBeoI0
〜in事務所

小梅「……幸子ちゃん、明日ライブだね。私達はレッスンだから……」

輝子「カ、カワイイ幸子ちゃんを見に行けないのが残念……フヒヒ」
以下略



3: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:36:52.16 ID:jPvgBeoI0
輝子(……ライブ前日なのにテンション低い)

小梅(いつもなら『カワイイボクのライブを観られるなんて、ここが天国だったんですね!』みたいに言ってるのに)

輝子「さ、幸子ちゃん。何かあったなら親友に相談したら……」
以下略



4: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:37:36.76 ID:jPvgBeoI0
輝子「……ね、ねえ小梅ちゃん。幸子ちゃん、変じゃない?」

小梅「うん……。輝子ちゃんがカワイイって言ってるのに……全然乗ってこなかった」

輝子「や、やっぱり……なにかあった、かも」
以下略



5: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:39:19.37 ID:jPvgBeoI0
〜ライブ会場in楽屋〜

幸子(いつもだったら狭い楽屋が、今日は嫌味なくらい広く感じます)
幸子(どうもそわそわして落ち着かない。浮き足立っている、というやつでしょうか)
幸子(……ボクらしくないですね。いつも通りやればいいんですよ)
以下略



6: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:40:07.57 ID:jPvgBeoI0


幸子『今度のライブの日、どうしても外せない仕事が入った?』
幸子『一人で大丈夫かって……大丈夫じゃなくてもやるしかないでしょう』
幸子『このボクを誰だと思ってるんですか! 一番カワイイ輿水幸子ですよ!』
以下略



7: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:41:13.64 ID:jPvgBeoI0
幸子「……じっとしているから、変なことを考えるんです」
幸子「会場の様子を見れば、氣が引き締まるでしょう」


スタッフ「ライトの固定はしっかりしておけ! コードに足引っ掛けるなよ!」
以下略



8: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:41:50.59 ID:jPvgBeoI0
スタッフ「輿水さん! そろそろ衣装に着替えて待機お願いします!」

幸子「……」

スタッフ「輿水さん?」
以下略



9: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:43:06.50 ID:jPvgBeoI0
〜in楽屋〜

幸子(どうしてボクは着替えもせず、机に突っ伏しているんでしょう)
幸子(どうして、自信を持って応えられなかったんですか?)
幸子(ライブ前に不安になるなんて、何度もあったのに)
以下略



10: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:43:42.08 ID:jPvgBeoI0
幸子(わかってます、今まで乗り越えられたのはプロデューサーさんのお陰です)
幸子(いつも手をつないで欲しいと言えば、つないでくれました)
幸子(父親みたいに、大きな手で優しく手をつないでボクを励ましてくれた)
幸子(……だけど、今はいない。プロデューサーさんがいないとボクは一人――)

以下略



11: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:44:31.04 ID:jPvgBeoI0
幸子「!? プロデューサーさん!」ガバッ

輝子「……じゃない。ご、ごめん」

小梅「……幸子ちゃん、大丈夫?」
以下略



12: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:45:46.65 ID:jPvgBeoI0
幸子「……ボクのために?」
輝子「ト、トモダチだからな。し、親友の代わりには、わ、私達じゃ役不足だけど……フヒヒ」
小梅「幸子ちゃんは一生懸命レッスン……してた。だから……きっと上手くいく」
幸子「……ボクに出来るんでしょうか」
輝子「い、いつもいいステージだった……。だから、今日もいつも通り……」
以下略



13: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:47:10.86 ID:jPvgBeoI0
幸子(……そっか。プロデューサーさんの手が安心したのは、人を想っていたからなんですね)
幸子(ボクには、プロデューサー以外にも、こんなに想ってくれる人がいるんです)
幸子「……間違いが二つあります」

輝子「な、なに?」
以下略



14: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:48:01.80 ID:jPvgBeoI0
小梅「えっ」

輝子「わっ」

ダキッ
以下略



15: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:48:48.39 ID:jPvgBeoI0
輝子「フヒヒ……さ、幸子ちゃんは、やっぱりこうでないと……」

小梅「……うん。私達、客席から応援……する、ね」

輝子「今日はシメジ君もいるよ……フヒヒ」
以下略



16: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:49:38.82 ID:jPvgBeoI0
〜ライブ後in楽屋〜

ガチャ

幸子「あ、プロデューサーさん、お疲れ様です! どうしたんですか、そんなに慌てて?」
以下略



17: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:51:09.03 ID:jPvgBeoI0
バタン

輝子「し、親友……ほっとした顔だった」

小梅「うん……よかった、ね」
以下略



18: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:51:51.32 ID:jPvgBeoI0
幸子「プロデューサーさんとの手のつなぎ方です!」
幸子「思い返すとプロデューサーさんは、ボクを子ども扱いにしていました! 」
幸子「迷子にならないようにとか、不安だからとか、スカイダイビングにビビってるとか!」
幸子「ボクの強がりに優しく答えてくれて、ボクはそれに甘えていました!」
幸子「だから! その手から離れて、プロデューサーさんから『手をつなぎたい』と思えるようにボクは成長します!」
以下略



19: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:52:24.95 ID:jPvgBeoI0
輝子「二人で肩を並んで歩く……フヒ、いいな、それ」

小梅「うん、素敵……だね」

幸子「え、ええと……ま、まあカワイイボクならすぐにでもそう出来ますけどね! ええ、すぐにでも出来ますけどね!」
以下略



20: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:53:30.66 ID:jPvgBeoI0
小梅「……けど、どんなつなぎ方がいいのかな」

輝子「フヒヒ……そ、そりゃあ指と指を絡める……こ、恋人つなぎ」

幸子「ななななに言ってるんですか輝子さん!」
以下略



21: ◆QbMLM0d8YE[saga]
2015/03/29(日) 00:55:02.99 ID:jPvgBeoI0
ガチャ

小梅「あ、おかえり……なさい。幸子ちゃん……今のうちに予行演習、する?」

幸子「しませんよ! しませんから!」
以下略



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